Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

マイルス、CS&Nを演奏す。ただしボツ。

2007-12-28 21:30:19 | Jazz / Cross Over
今年最後のCD購入はコレです。

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)
『Circle In The Round』

実はワタシ、アメリカン・ロック史上における最高のブーフーウー(←三人組の事)の一つである、クロスビー・スティルス&ナッシュ(Crosby,Stills & Nash)が大変好きでして、そんで、電気マイルスにもハマっている訳でありますので、そのマイルスが1970年にCS&Nの曲をレコーディングしていたと分かると、コレ、聴きたくてしようがナイ訳です。

で、それがドコに収録されているかと言うと、現役オフィシャル盤で言えば、多分、『Complete Bitches Brew Sessions』なのデスが、たった1曲の為に、4枚組ボックスなんか買えますかっ!(・・・タマにそういう愚挙にも出ますが。)

と、そのように事情が不適切に重なりまして、メデタク、こちらの、引退したらしきオフィシャル盤2枚組の購入を決断した次第。でも、最近、コレ、タワレコでもいよいよ見掛けなくなりまして、決断したのはイイが、買うに買えない。そんな事で、鬱々たる日々が1年近く過ぎましてサ、遂に「来る年、行く年を追わず」な季節が来たもんだから(理由になっとりません)、ヤムにヤマれず、アマゾンのマーケットプレイスで、ポチっ!わんわん。

で、オトトイ来やがれ、とバカリに一昨日、独逸から届きました。
当然、ソッコーで聴きに入ります。モチロン、曲順無視(未発表集なので曲順なんて意味ナイし)して、その問題の「Guinnevere」を聴きましたが、覚悟していた通り、「うん、やっぱりボツ・テイクだ。バンザ~イ!」です(念のために言っておきますが、バンザイは“お手上げ”の意味ね)。
ま、興味深くはアリマスが、この「Guinnevere」は繰り返し聴きたくなる演奏内容じゃナイですね。

それよりも、聴いていてコーフン指数が高まるのは、1967~1968年レコーディングの数曲の方。もちろん、ボツ・テイクですから、リアルタイムで発表された演奏よりは完成度は低いのもありますけど、随所にドバドバな部分があって、すっかり鼻息50倍です。特に、やっぱり、トニー・ウィリアムスのドラムがね~、スゴイね~。スネアやシンバル一発の破壊力がスゲェのに、そのコンビネーションもスゴイからね~。
ドバッ。鼻息3倍。ズバッ。更に倍。
と言う感じで、アッと言う間に50倍。

特にイイのは、「Teo's Bag」(1968)。
コレ、なにもボツにしなくても、と言いたい出来。
ま、マイルスとしては、もう、この路線はイイや、って感じだったんでしょうけどね。あ、音楽的、というかサウンド的には『Nefertiti』(1967)路線です。

オモシロイのは、2テイク収録されている「Side Car」(1968)。
最初のテイクは黄金のクインテット、五人による演奏。「Teo's Bag」同様に『Nefertiti』な路線で、かなり強力にスビスバな「来てる」演奏。で、2テイク目は、ギターでジョージ・ベンソンが入るンすけど、このギターが、見事に合わない。同じ曲なのに、全然「来ない」演奏。ジョージ・ベンソンもそれを分かっていて、「参ったな~、どう弾けばエエの~?グゴゴ、ズゲゲゲか?スゴッ、グゴッか?分かんね~な。仕方ねぇや。ジャズなフレーズでも弾くか。ピロピロピロ~。」と言った感じ。バックの演奏が、最初のテイク同様に凄まじいだけに、音楽って難しいね~というのが良く分かって楽しい。(真っ当な聴き方じゃナイですね。)

あと、マイルス流ジャズ・ロックな「Splash」(1968)が・・・。
と書きかけて・・・。

長くなりそうなので、コレでヤメます。

まぁ、オススメのアルバムじゃナイです。
マイルス・ファン以外には。


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コメント
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