カブいてきました。
カブいてたのはわたしじゃないですが。
ほんとにね。一期一会の総合芸術だとおもうわけです。歌舞伎。
徹底して修練した、身体性とビジュアルとサウンドで紡がれる物語。
オペラとかバレエとか京劇とか?
日本のものとしては、ほかにあまりないとおもう。
以前、
「歌舞伎は様式化することで想像力の入る余地が」
とか書いたけれど、
そういうことでもないかな、とおもいました。今回。
様式化されたキャラクターと物語を、そのまま受け入れている。
けっこう泣いてたりするからね、お客さん。
様式化することが、見る人の多様性を受け入れて、
感情移入がしやすい ってことかな??
そういうのってマンガとかアニメ文化に通じてませんか?関係ない??
仮面ライダーが、ずばっとポーズをとって、
シャキーン!と効果音入るのは、歌舞伎の「見栄」だよね。
歌舞伎を知らないコドモでもグッと来るんだから、
なにか本能的なものかしら。
宝塚との類似性も気になるなぁ。
どっちも「女性ファンが多い」ところとか。
このへんのところは、考え続けてると、
なんか「ぽこっ」と見えてきそうな気がします。
でもいま、みかんを食べながら歌舞伎を観ようという雰囲気ではないし、この場をあえてカジュアル?にする必要もない、ともおもうんだよね。
お正月の歌舞伎座は、お正月らしく、着物姿やソフト帽の紳士なんかも多くて、それはそれで、いい。
すごいものをみて、触れて、考えて、発見して、気付いて。
そういうのは、とにかくたのしいよね~。
歌舞伎も始まった頃はこんなんじゃなかったのかな...憶測ですけど。歌舞伎役者はスターだったんだろうと思っています。お客さん喜ばせるにはなんでも有りの世界。
ジャズとかもそうだよね。出てきた頃、あれはポップスだったけど、今は(特に日本で)難しい顔して聞いている。
今度、是非、能と狂言も観てくださいませ。
そうするともっと歌舞伎がわかるかも、です。