武道・禅の心で臨床を読み解く(武道、禅、心理療法、ボディワークを学ぶ理学療法士)

21年間の運動指導・700冊の書籍からリハビリ・トレーニングを読み解きます。
良書の書評、稽古・訓練方法、研修報告など

世界気功フォーラム二日目

2010年11月01日 | 研修報告
key word:世界気功フォーラム 少林拳 帯津良一先生 武術

世界気功フォーラム二日目は実技主体でした。
少林寺武術気功(少林拳)の体験ワークを中心に受けました

日々の稽古のたまものか(というか中高年でもできる優しいものだけにしてくれていたようです)他の参加者がぐらついたり悲鳴を上げてましたが私は無難に型などこなせたと(自分では)思います。少林拳は禅宗の流れを組み歴史がかなり長いようです。崇山少林寺の衣装はドラゴンボールの孫悟空のオレンジ色の衣装を想像してもらえれば遠くないかもしれません。動作はカンフーや太極拳みたいな感じです。


今回気功フォーラムに参加しようと思ったのは様々な理由からでした。

多分数年前では気功フォーラムなどと聞いたらかなり怪しんでいたと思います。

しかし、臨床で患者さんが良くなる過程で「先生の手は凄いですね。何か手から出してるんですか?」とか「先生の手は魔法の手ね」などとよく言われます。これって皆さんも言われませんか?
手当ての効果は心理的な安心感、暗示、手掌体温による温熱作用、徒手による物理的作用などなど様々だと思います。

ただそれだけではなく、「手から何か出ている」という発想・文化について知りたかったのです。
気功フォーラムでは直接手を触れずに、超能力的に相手を治療・誘導(外気功)したりするブースもありました。それを信じて集まる人々が多くいるのも事実です。年配の方も多く、難病に苦しんでいるようでした。

外気功の効果がどうあれ、そういう民間治療とそれに集まる人々の存在を直接知れたのはいい機会だったと思います。

私達が担当する患者さん達にも多かれ少なかれそういった「気」に対する哀愁はあるのですから。その思想・文化を無視して患者さんと話をし、治療をしてもただのごり押しになりかねないのです。

先祖供養や水晶で癒されたり症状が治る人もいるくらいです。仏滅に退院したがらない患者さんも確かにいます。

人の多様さ、文化の幅広さは脳の多様さと脳機能の顕れです。理学療法士も脳科学を学びつつ人が培ってきた文化とその意味を真摯に知る必要がありそうです。
写真は帯津良一先生です。このあと先生の本「養生という生き方」にサインもらいました。気さくで優しい方でした


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