武道・禅の心で臨床を読み解く(武道、禅、心理療法、ボディワークを学ぶ理学療法士)

21年間の運動指導・700冊の書籍からリハビリ・トレーニングを読み解きます。
良書の書評、稽古・訓練方法、研修報告など

経験と座学の釣り合い(いくら本を読んでもセミナーに行っても得られないものとは?)

2011年04月30日 | マネジメント・コーチング
今日は
百円均一で有名なダイソー社長
矢野博丈氏のインタビュー記事が面白かったので引用してみます。


ビジネス雑誌『The21』2011年5月号より引用
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タイトル[尊敬する経営者から聞いた『いい会社』の条件とは?]

この連戟を読んでいる人には悪いんじゃけど、はっきりいっておかなければならんことがある。本ばかり読んでいたりセミナーに一生懸命に通っても仕事ができるようにはならんよ。人間として成長するためには、たしかに勉強は大切。じゃけど、座学で学んだ知識は、実際にはそのまま通用せん。やはり頼りになるのは、自分の体験から得た知識じゃ。そこを履き違えたらいかんよ。ワシが経営コンサルタントをあまり信用しとらんのも、頭でっかちな傾向が強いから。コンサルタントには2種類いて、頭はいいが実務をたいして経験しとらん人と苦労して実務をやりながらセミナーなどをやっとる人がおる。後者はまだいいが、前者はダメじゃね。自分で体験してない人の言葉は、軽くて心に響かんけぇね。逆にいうと,積み重ねた体験から出てきたノウハウは参考になるわな。
(以上、引用終わり)
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これって私の過去blog記事のお勧め文献特集『武道PT的リストマニア』と一見合反する感じがします(本を沢山紹介している)。

矢野社長は本や講習会に答えはない、と言っています。本を沢山紹介してはいますがこの点は私も同感です。私もこの事に気づいた時、今までの読書量を一気に減らし道着をまとい合氣道の稽古を始めました。


でも読書に意味がない訳ではないんです。彼は勉強することは否定していないし、若いときは沢山勉強したようです。そこで導き出した答えは、こういう事のようです。
『ガチ(実戦)で闘い、学びつづけた者の声を聞け』と。多読だけではだめなんだ、と。


 リハビリ業界(というより世の中全体?!)を鑑みるとどうでしょうか?
 頭でっかち口先だけの人が多くはないでしょうか?もしくは経験だけを振りかざし勉強していない年配者が多くはないか?
(ちなみに、リハ学生や経験年数の少ないセラピストを経験があるセラピストがさも自分は腕があるように見せるのは簡単です。皆さん、本物の先輩セラピストを見抜けてますか?武道などを通し日々(しかも長年)自分の心身を研鑽していくとその人が本物かどうかかなり正確に分かるようになってきますよ)

私は沢山勉強し、真摯に臨床を重ね、そして稽古を重ねた結果ようやく多読の大切さと副作用が分かってきました。

 それなので私個人としては学歴・経歴はあてにならないと考えいます。
しかし、世の中には肩書き(学歴や資格)が無いと他人を信じられない人が沢山います(というかほとんどです。私もそうでした。)。
上記の体験を踏まえ私はblogプロフィールであえて大学院修了とか出してます。

 真実は肩書きや知名度、うんちくとは関係のないところにあります。

 皆さんの廻りに、上辺だけではなく内面で実戦と学びを交互にしかも真摯に続けている先輩はいますか?もし近くにそんな方がいたら貴方は幸せです。
もしいないならよき先輩・師範を探し続けましょう!そしてなかなか出会えないならいっそ自分が手本になればいいのです


 真摯であり続けたい方は是非、武道PT的ワークショップにご参加下さいませ。お待ちしております。

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