BRING UP

①子どもを育てる。養育する。しつける。②問題などを持ち出す。提起する。

美しい国へ

2006年09月08日 | Weblog
「美しい国へ」
安倍晋三著  文藝春秋発行  730円

はじめに-「闘う政治家」「闘わない政治家」

 わたしは政治家として十四年目を迎える。この間、素晴らしい仲間にめぐり合ったし、尊敬する先輩の指導を受けることもできた。
 政治家の中には、あまり政策に興味を抱かない人がいる一方、特定の政策については細部までつき詰める人たちもいる。政局になると力を発揮する人もいるし、そうしたことには一切興味を示さない人たちもいる。かつては自民党に「官僚派」と「党人派」という区分けがあったが、現在は「政局派」と「政策派」という分け方ができるかもしれない。その意味では、若手議員のはとんどは、かつてと比べて政策中心にものを考える傾向が強くなっているのではないだろうか。
 時代は変わったが、わたしは政治家を見るとき、こんな見方をしている。それは「闘う政治家」と「闘わない政治家」である。
「闘う政治家」とは、ここ一番、国家のため、国民のためとあれば、批判を恐れず行動する政治家のことである。「闘わない政治家」とは、「あなたのいうことは正しい」と同調はするものの、けっして批判の矢面に立とうとしない政治家だ。
 わたしが拉致問題について声をあげたとき、「右翼反動」というレッテルが貼られるのを恐れてか、運動に参加したのは、ほんの僅かな議員たちだけであった。事実、その後、わたしたちはマスコミの中傷の渦のなかに身をおかざるをえなかった。「応援しているよ」という議員はたくさんいたが、いっしょに行動する議員は少なかった。「闘う政治家」の数が少ないのは、残念ながら、いつの時代も同じだ。
 一九三九年、ヒトラーとの宥和を進めるチェンバレン首相に対し、野党を代表して質問に立ったアーサー・グリーンウッド議員は、首相の答弁にたじろぐことがあった。このとき、与党の保守党席から「アーサー、スピーク・フォー・イングランド (英国のために語れ)」と声が飛んだ。グリーンウッドは、その声に勇気づけられて、対独開戦を政府に迫る歴史的な名演説を行ったという。
 初当選して以来、わたしは、つねに「闘う政治家」でありたいと願っている。それは闇雲に闘うことではない。「スピーク・フォー・ジャパン」という国民の声に耳を澄ますことなのである。

 以上まえがき  


 今日、総裁選の告示がされ、新聞、ニュース等から見ると決まりかなと思う。初めての著作ということで読んでみたが政治色は強くはなかった。国のリーダーになる彼が何を考えどのように国を思ってきたのかが書かれている。若い子達は読んでもいいと思う。中学時代は総理大臣に俺はなる。と言っていたが無理そうなので少年たちに託します。

 夏休みの宿題で子どもたちは読書感想文にかなり悩まされていたようだった。小学校時代を思い出した。偉人伝の感想文が嫌いだった。
「読書の秋」どれだけの良書にめぐりあえるか。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-09-08 22:30:20
コメントにしろ、著作にしろ政治色を強く出さずに具体性がないのは確信犯。当選が確実だから。約束をしなければ、それを守る責任もない。
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Unknown (bring up)
2006-09-09 19:42:55
 昨夜いくつかのニュース番組に三者がそろって出演していた。あれを茶番と言ったら怒られるだろうか。
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