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タチジャコウソウ

 多摩都市モノレール松が谷駅付近の道端に植えられている「タチジャコウソウ(立麝香草)」。シソ科イブキジャコウソウ属で背丈は10センチ程度。草本のように見えるが常緑小低木に分類される。ヨーロッパ原産で「タイム(thyme)」の名で呼ばれ、料理の香草として利用されているのはお馴染み。日本在来種のイブキジャコウソウに似て茎の先端が立ち上がることからタチジャコウソウの名前が付けられている。なおタイムは属の総称でもありその数は300種類以上あるようだ。
 “タイム”と聞くと思い出すのが、サイモン&ガーファンクルの“スカボロ・フェア”。歌詞がとても難解で日本人にはなかなかわかりにくいが、原曲はイングランド民謡で、死者が旅人に謎掛けをする問答歌。この中の『パセリ、セージ、ローズマリー、タイム』は香草の強い匂いで悪霊を退治させるという意味のおまじないの言葉で、日本では『くわばら、くわばら』などにあたる。

『Scarborough Fair』
作詞・作曲:Paul Simon&Art Garfunkel 1966年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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ヤマアイ

 トウダイグサ科ヤマアイ属の「ヤマアイ(山藍)」。古くは染料として利用されたとも言われているが、藍色には染まらないようだ。タデ科のアイが畑で栽培されるのに対して、これは山地に生育することから名付けられた。雌雄異株で写真は雄花序の様子。花径は5~6ミリで3枚の萼片と多数の雄蕊から成る。写真下部に柱頭が2裂した雌花が見える。全草に毒素のサポニンを含み、食すると嘔吐や腹痛を引き起こす。これは東京薬科大学のもの。
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