長池公園“自然館”前で見られる「バイモ(貝母)」。ユリ科バイモ属の多年草で、地中にある鱗茎が二枚貝のように合わさっていることから名付けられている。また花の内側に網目があることから「アミガサユリ(編笠百合)」とも呼ばれている。さてバイモの茎の先端はクルリと曲がって可愛いが、これは伸びて近くにあるものに絡みつき、倒れないようにする戦略。写真ではバイモ同士が巻きヒゲを伸ばし合ってがっちりスクラムを組んでいる。
カバノキ科クマシデ属の「イヌシデ(犬四手・犬垂・犬幣)」。コナラ、クヌギ、アカシデなどと共に武蔵野の雑木林を代表する落葉高木で、早春に葉の展開と同時に雌雄の花を咲かせる。写真の左側は雌花序で長さは3センチほど。右側後方は雄花序で長さは5~7センチになる。