犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

あらためて『日本国憲法』を考える

2024-06-06 22:04:09 | 朝ドラ

写真:1982年刊『日本国憲法』(小学館)

 朝ドラ「虎に翼」で、主人公の寅子は、戦後まもなく発布された「日本国憲法」に感動し、再び法曹界に戻る決心をしました。

 寅子がくり返し読み返すのが、第14条

第十四条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

 ドラマの中では、特に「性別によって差別されない」という部分に焦点が当てられています。主人公が「女性初の弁護士、裁判官」だから当然でしょう。

 私は、中学生のとき、公民の授業で日本国憲法の「前文」を暗記させられたことがあります。特に感動することもなく、意味や意義もよくわからないまま丸暗記しました。

 むしろ、私の記憶に残っている「日本国憲法」は、私が出版社に入ったころにベストセラーになっていた『日本国憲法』(小学館、1982年)という本のほうです。

 日本国憲法について解説した本かというとそうではなく、ただ日本国憲法の条文が載っているだけ。目新しいところと言えば、活字が大きい点と、見開きごとに29枚のイメージ写真があしらわれている点。

(なんでこんな本が売れるんだろう)

 この本は、その後もロングセラーになり、発売後の30年間で、92万部を売り上げたそうです。2013年には「軽装版」も出ました。

 この本の編集担当者への取材記事(2012年)は、こちらで読めます。

ベストセラー「日本国憲法」発刊当時と状況似ていると編集者

 編集担当者の島本脩二さんは、1946年生まれ。奇しくも日本国憲法が発布された年です。

 同級生には、「憲一」「憲司」とか、憲法にちなんだ名前が多かったとか。

 私は、ベストセラー研究の一環でこの本を買い求め、売れた理由をいろいろ詮索しましたが、ついにヒントは得られませんでした。

 なお、私の本名、「浩」は、私が生まれる前年の皇太子、浩宮様(現天皇陛下)の誕生にちなんだものです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« CARVAAN再訪 | トップ | 銀座の二つのライオン »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

朝ドラ」カテゴリの最新記事