写真:笑っている(?)ハイジ。犬が笑うかどうかには議論がありますが…
ハイジが倒れた後、家族は口には出さないものの、「その日」に備えてネットでいろいろ調べていたようでした。
なので、いざハイジが息を引き取った後の対応は、スムーズでした。
「ぼくが子どもの頃飼っていた犬が死んだときは、庭に埋めたよ」
「時代が違うでしょう? 今は火葬するみたいだよ」
「ペットのための霊園もあるみたい」
「そこまでしなくても…」
結局、ある業者の「訪問個別火葬」というプランを申し込みました。
予約できたのは2日後の11日、山の日でした。
前日の夜、岩手にいる長女は二人の子どもを夫に託し、一人で上京してきました。
都内にいる四女(クララ)も、仕事が終わったあと、夜遅くに駆け付けました。
火葬の当日の朝には、車で1時間ほどのところに住んでいる次女もやってきました。
「ハイジをきれいなお花で飾ってあげよう」
全員揃った娘たちの意見が一致し、お花屋さんへ。
「やっぱり菊とか?」
「いやだ、お父さん。ハイジには明るい花がいいよ」
お盆なので仏花しか売っていない花屋を2軒のぞいたあと、初めていく花屋に入りました。
狭い店なので、密になるといけないと思い、私は外で待っていましたが、なかなか出てこない。
ひまわりを中心に、紫色のかすみそうなどの花束の中に、一つの花にさまざまな色の混じった珍しい花が混じっていました。
「このお店で飼っていた犬も10年前に死んで、花で飾って火葬したんだって」
お店のご夫婦にいろいろ話を聞いていて、時間がかかったそうです。
「これ、何の花?」
「レインボーフラワー。ペットは死ぬと、虹の橋で飼い主を待っているんだって。サービスしてくれた」
家に帰ってから、ハイジの体の周りに花を飾り、元気だったころに家族と撮った写真も添えました。
午後、ペット葬儀の業者がやってきました。
火葬するための窯が後部に設置された特別な車です。
妻や娘たちはハイジの冷たくなった体を抱きしめ、最後のお別れ。そのあとハイジは、写真、花といっしょに窯の中へ。
火葬が終わるまで約1時間、みな在りし日のハイジの思い出を語り合いました。
最後はお骨を骨壺の中へ。
すべて人間の葬儀のミニチュア版です。
葬儀社の担当の人が、ていねいに骨の部位について説明してくれます。
「この、しっぽの骨をカプセルにお入れします」
カプセルは、生前、まるで兄弟のようにハイジと過ごしていた四女のクララがもらうことになりました。
その場に同席していた二人の外国人、三女の夫のフィリピン人と四女を夫のスウェーデン人も、神妙な顔で骨の一部を箸で拾ったりしていましたが、このきわめて日本的な(仏式の)儀式にどのような思いをもったのでしょうか。
この日がたまたま祝日だったので、すべての娘たちが集まることができ、みなで見送ってもらえたのは、ハイジにとっても嬉しかったことでしょう。
なので、いざハイジが息を引き取った後の対応は、スムーズでした。
「ぼくが子どもの頃飼っていた犬が死んだときは、庭に埋めたよ」
「時代が違うでしょう? 今は火葬するみたいだよ」
「ペットのための霊園もあるみたい」
「そこまでしなくても…」
結局、ある業者の「訪問個別火葬」というプランを申し込みました。
予約できたのは2日後の11日、山の日でした。
前日の夜、岩手にいる長女は二人の子どもを夫に託し、一人で上京してきました。
都内にいる四女(クララ)も、仕事が終わったあと、夜遅くに駆け付けました。
火葬の当日の朝には、車で1時間ほどのところに住んでいる次女もやってきました。
「ハイジをきれいなお花で飾ってあげよう」
全員揃った娘たちの意見が一致し、お花屋さんへ。
「やっぱり菊とか?」
「いやだ、お父さん。ハイジには明るい花がいいよ」
お盆なので仏花しか売っていない花屋を2軒のぞいたあと、初めていく花屋に入りました。
狭い店なので、密になるといけないと思い、私は外で待っていましたが、なかなか出てこない。
ひまわりを中心に、紫色のかすみそうなどの花束の中に、一つの花にさまざまな色の混じった珍しい花が混じっていました。
「このお店で飼っていた犬も10年前に死んで、花で飾って火葬したんだって」
お店のご夫婦にいろいろ話を聞いていて、時間がかかったそうです。
「これ、何の花?」
「レインボーフラワー。ペットは死ぬと、虹の橋で飼い主を待っているんだって。サービスしてくれた」
家に帰ってから、ハイジの体の周りに花を飾り、元気だったころに家族と撮った写真も添えました。
午後、ペット葬儀の業者がやってきました。
火葬するための窯が後部に設置された特別な車です。
妻や娘たちはハイジの冷たくなった体を抱きしめ、最後のお別れ。そのあとハイジは、写真、花といっしょに窯の中へ。
火葬が終わるまで約1時間、みな在りし日のハイジの思い出を語り合いました。
最後はお骨を骨壺の中へ。
すべて人間の葬儀のミニチュア版です。
葬儀社の担当の人が、ていねいに骨の部位について説明してくれます。
「この、しっぽの骨をカプセルにお入れします」
カプセルは、生前、まるで兄弟のようにハイジと過ごしていた四女のクララがもらうことになりました。
その場に同席していた二人の外国人、三女の夫のフィリピン人と四女を夫のスウェーデン人も、神妙な顔で骨の一部を箸で拾ったりしていましたが、このきわめて日本的な(仏式の)儀式にどのような思いをもったのでしょうか。
この日がたまたま祝日だったので、すべての娘たちが集まることができ、みなで見送ってもらえたのは、ハイジにとっても嬉しかったことでしょう。
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