日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

ハワイ旅行4日目(8月15日)オアフ島縦断ドライブ

2012-08-16 16:28:41 | 旅行記

旅の命題は何だろう?

海から吹く風を受けて、自らの心に問いかける。

私はどこから来て、どこへ行くのだろう。

・・・の、はずだった。

しかし向かう先は、オアフ島の北部と決められていた。

なぜなら私には全知の彼女がいるからに他ならない!

 

つまり、彼女の立てた予定通り、丸一日をハワイで過ごせる最終日が

始まりました。

朝ごはんを部屋で、LOCALの札がかかったパイナップルとパパイアを食べました。

ナイフもスーパーで買って、お皿は無いので新聞紙を下に敷いて、さらに

立ったまま食べたりすると、少し地元感が高まり、自己演出にも満足します。

腹は6分目で車に乗り込み、まずは第一の目的地、ドールプランテーションへ参ります。

ワイキキを出て高速道路を使って、東西の山に挟まれた谷筋を北へ走らせること

45分、赤い土がちょうど北海道の美瑛のように波打つ大地が見えてきます。

目立つほどの看板も無く、次々に車が右折して駐車場に入っていくのが、

目指す一大農業事業の成功者・ドール氏が1901年に設立した会社の

テーマパークです。

開拓の歴史や、パイナップルのさまざまな種類を見たりしてお勉強。

本当はパイナップルソフトクリームなども食べたかったのですが、そこは

弱い胃を呪いつつ我慢してパイナップルジャムをお土産に買うだけにして、

さらに北へ向かいます。

 

15分ほどすると、いわゆるNORTH SHOREに達します。

オールドタウン・ハレイワ、そして貿易風を受けて伝説の波が来るという

海岸。

振り返れば火山が風雨に削られた鋭い谷筋を見せる、ただ雨ゆえに

緑も濃い山々。

いいとこだな、ハワイ。いろんな顔をしてるじゃないか。

海と買い物のイメージしか持ってなくてごめんな、とえらそうに語ったりも

できるようになります。

道路沿いに急に沢山の車が止まっているとおもったら、亀渋滞なんてのにも

会いました。

すぐ横の砂浜を覗くと、人が集まっています。

看板が立っています。法律で、6フィート以内に近づくな。

アオウミガメが年中、甲羅干しに上がってくる砂浜だそうです。

法律は守られているのでしょう、亀たちも悠然としたもの、

説明によるとその周辺の海には亀の好きな海藻が生えていて、

いつも集まってくるのだとか。いや、お目にかかれてなによりでした。

 

今日の午後はゆっくりしようと、それだけは心に決めていたので、

しばらくはあんまり写真もありません。

ただ、近くのFOOD LANDでパストラミのサンドイッチを買って

ピクニックにしたところまでは撮影しました。

 

あとはゆっくりと、ビーチで肌を焦がしながら寝て、

素敵な原色の水着の女の子がワイルドな男の子と砂浜で手を握り合うのを眺め、

せっかく持ってきたシュノーケルをつけて、シャークベイという大きな潮溜まりのある

海岸に入ろうとしたら実はマスクしかなくて息継ぎの筒が無くて、

あごを上げながら魚を探していたり、

少しは「移行化石の発見」などの読書もして、

幅跳びの着地練習も砂があれば欠かせませんし・・・

気づけば16時を過ぎました。

まだ日が落ちるまでに行かなければならないところがあります。

 

来るときにはバイパスでやり過ごした、オールドタウン・ハレイワです。

かつて小さなプランテーションしかなかった町に、

ある紳士が、素敵なホテルを建てました。

調度が整い、デザインは一つとして同じものが無く、

部屋に電話もあるという当時では信じられないような

居心地の良いホテルだったといいます。

そんな村上春樹のイルカホテルをイメージするような

今は無き、海辺のホテルが伝説として残る町は、

アートな趣が、一軒一軒に敷衍しているのです。

歩いていても10歩ごとにシャッターチャンスが来る感じでした。

 

いや、離れがたい。またいつか来たい、今度は泊まれるといいな。

 

惜しむ気持ちを抱きつつ、車を南へ走らせます。

4日間、あっちこっちを回ることができたのも、

車に日本語ナビがついていたからです。

やるなGARMIN。しかも、ところどころで旅のガイドが自動的に始まります。

「ワイキキに近づきました。

今日皆さんがお休みになるワイキキは、もともとハワイの言葉で

水が涌く場所を意味していました。しかし一時先住民が減り、

蚊が大発生するなど衛生状態が悪くなったこともありました。」

などとお話が始まり、うっかり聞いていると道を間違えそうになるほどでした。

ナビにも感謝。

 

さて、最後の夕食。

神の伝説が多いハワイで、私は鶏の神様に会いました。

場所はKiss My Gritsという南部アメリカ料理を標榜する店。

フライドチキン3本がディープに揚がっています。

でも全然脂っこくない。

鶏肉はムネとモモとドラム。

ナイフとフォークでいくつにも切り分けられるほど、たっぷりお肉がついています。

かみしめる程に旨味が増し、といって厄介に思うほどの固さではなく、

ちょうど良いところでほぐれていきます。

筋繊維の密度が高いのだと思われます。

 

鶏の神様、私はこれまで各地に旅行しては沢山鶏をいただいてきました。

ひとえに鶏のうまさを私こそが良く知り、愛するものと信じていたからです。

でも、まだまだ浅はかであることを今日は思い知りました。

大きく育った鶏に独特の臭みがあると信じきっていました。

肉に含まれる脂がうまいと思い込んでいました。

しかし、こんなフライドチキンもあったのですね。

あごをたっぷり鍛錬して、旨味を味わいきれるように鍛錬しておきます。

鶏の神様、すばらしい啓示を旅の最後にありがとうございました。

 

ご馳走様でした。

 

 

 

 

 


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