風の秋

少々左股関節が痛む一晩を過ごし、今朝はコーチのトレーニングを諦めました。
一人で代々木公園の土道ランニングにしました。
古いビブラムファイブフィンガーを引っ張り出して、足指使いと内転筋の締めを意識してジョグすると、
朝の痛みも引いてきました。
ならばと、十分ストレッチをしたあと、坂をタップリかけあがり、
坂ケンケンもくわえました。

斜面に曼珠沙華が、光を放っています。



畦道に立ち並び、里に彼岸を呼ぶものはたくさん見てきましたが、公園の松に覆われた暗がりに、
なぜか二本だけ咲く様子は、
いささか菩薩というより舞い降りた天使のようにも見えました。

家に帰ると、
古いドラマを放送していました。タイトルは「今朝の秋」
季語で立秋の朝、一夜で吹き込んだ新たな季節の気配を感じる様だそうです。子供の病気をきっかけに、別れた夫婦になにかが起こり始める。
笠智衆と杉浦春子、そして杉浦直樹。
そこはかとない、家族への憧れがありました。