すっかり朝寝坊した旅行2日目の朝。
ウェスティン都の朝食バイキングは、洋食和食とも
種類が多く、卵料理はシェフが注文ごとに焼き上げてくれる
「ホテルとして形の整った」自己選択式食事なのですが、
2階の吹き抜け部分に沿った「回」字型の席配置は
ウェイターたちの姿が見えにくい一方で、料理をとったりする
人の動線とテーブルの並びが全く同じになっている点で
落ち着きがないのが欠点です。
それでも、パンがトースト、ロールパン、バジルパンに
カイザーロールにデニッシュも数種類と楽しい選択が
大好きで楽しくいただきました。
とはいえ時間がありません。
なんといっても、今年は奈良のお寺めぐりで
年を締めくくるという、一年がかりの夢がかなう日なのですから。
もちろん、奈良へ行ったことがないわけではありません。
関西で小学校から高校までをすごしたのですから、
遠足で奈良の社寺は回った記憶があります。
あれは確か小学校、大好きだったMさんの姿ばかりを
目の端に入れてバスに乗っていたっけ・・・彼女が歴史好き
なのもあの時知ったな、とかね、思いではあります。
最近では「鹿男あおによし」の本を読みドラマを見て、
ああ懐かしいと思っていました。
それに今年は東京で最高の入場者を得たという「阿修羅展」もありましたし。
だから、近鉄に乗りました。「きーんてーつ とっきゅうー」です。
京都から35分しかかからないのですが、子供のころから憧れだった
近鉄線の特急は、大人になってから知った小田急ロマンスカーとは
思い入れが違い、乗るだけで胸躍る、近テッチャン状態です。
近鉄奈良駅は、時代の流れを素直に受け入れ、緑色のすりガラスに壁面を覆われた
立派な駅ビルに建て変わっていましたが、若草山へと続く緩やかな上り坂を
数分行けば、奈良公園に入りなつかしい鹿がのんびり草を食み、道に人恋しく
出張ってくる姿が目に入り、すっとタイムトリップしてしまいました。
そこからはもう、目くるめく仏様との邂逅。
国宝の建造物と、質感に富みそれぞれに表情としぐさが個性的に表現された
菩薩如来観音神将などの彫刻。
しらぬまに、自らの胸の前に小さな両手のひらを一つにあわせ
頭を下げてしまうのです。
ありがたいこと・・・
無力なること・・・
弱きこと・・・
何事かとわからぬものも、何かと心得、有形無形に理をほぐし、
空となす。
言葉の断片を自分に投げかけ繰り返していきます。
もしここで、朗々たる立派な僧侶の読経でも始まれば、
私はもっていかれたかもしれません。
そんな思いを一日抱いた、
興福寺→東大寺→春日大社を巡る一日なのでした。
イメージキャラクター「遷都くん」は駅でも寺でもどこででも 少々興ざめか
食べたもの記録されてないなんて・・・・
お昼はまぜうどん
晩は東華菜館で飴芋と酢豚とふうようはいと炒飯でしょ。