坂の上の雲を読み、晴天の日に来た私を迎えたのは、
町中に溢れる、ドラマのポスター。秋山兄弟は県民の誇りなのでしょうね。
午前中にできた25分の余裕、小高い山にそびえる松山城を
眺めるだけで済ませるのももったいなく、登れるとこまで行こうと
歩き始めて、といいましょうか、トレイルランニングのつもりで
石段を駆け上ること8分、豊かに見えていた緑の真ん中に入ったのでしょう、
急に暗くなりました。
あと2分だけ、とおもってさらに革靴のまま石段を蹴ると、
上から人の声。城門も近いはずと、お土産袋も振り回してさらに加速、
ようやく大手門跡までやってきました。
記念写真を撮る女子高生を横目にタイムリミット。
抜かして登ってきた人とすれ違い、階段を駆け下ります。
黒いスーツで、羽田空港のお土産袋を持ったおじさんが、
革靴で階段を駆け下りたら、どんな風に見えてしまうのでしょう。
松山のとある家庭の食卓に話題を提供してしまったに違いない、
などとほくそ笑みながら、ジャストタイムで予定の時間に戻ったのでした。
で、昼をまたいで用事の終了が15時45分。飛行機が18時30分なので
朝に続いて、また余裕ができました。
路面電車で15分、道後温泉にGOです。
さすが歴史的建造物。立派な木造寝殿造り、妻もりりしく美しく、
さすがに中に皇族が入ったお湯もある建物です。
霊の湯 2階という1時間1200円のチケットは、
2階畳の間での着替えと荷物預け、温泉、タオル、湯上がりのお茶とせんべい、
そして館内の案内がセットになっています。
受付、畳のまでの出迎え、システム説明、風呂案内、脱衣所の整理係、
風呂上がりのお茶サービス、そして館内案内も、地下の風呂と、控えの間。
以上それぞれに係の人が配置されていて、流れ作業で体験が付与される感じです。
これほど、「温泉体験」を味わったことはありません。
とても、もう一風呂とは言い出せませんし。さらりとして、無色透明、
肌に優しい温泉で、泉質はたいそう気に入りました。
面白いものが、あるもんですねえ。
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