日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

ウィーン三日目

2015-08-10 22:26:43 | 旅行記
神聖ローマ帝国に見える旅の三日目、というくらいにハプスブルク家に親しむ日々。



地下鉄で西に20分、シェーンブルク宮殿にやってきました。
ヤレヤレ、この広さときたら。
1441室あると言います。
基本的な公開場所は40室との事ですが、
ここ2日の経験からしても、二時間はかかるでしょう。



で、二時間後。
シェーンブルク宮殿を抜けて、庭園にでました。
もちろん広い。
しかも庭を挟んで反対には小高い丘があって、
登って来いと誘うのです。



もちろん、行きました。
大展望です。
600年の歴史はさすがです。
ヴェルサイユ宮殿よりはすいてるよ、と世界史に通じる旅行を展開する彼女はのたまいますが、
権勢を重ねた年月は、フランスブルボン王朝より長く、
それほど次代の権力に蹂躙されることもなかったこの国は、
みるべき物量が凄まじく、
旅行者にとってはめくるめく体験の日々となるのです。

かつて世界史のテストでミニマムの点数しかとれなかった私には荷が重くなってきたのを知ってか知らずか、
昼ご飯はまたも抜きになったものの、カフェ『モーツァルト』でモーツァルトトルテを食べた後の午後は、
ウィーンの森へ足を伸ばしました。



ただ、道標はほとんどなく、
どこを歩いているのか不安になります。



小川を越えて、
この森に果てると私たちはどうなるのか、などと怪談話をしつつの森歩き。



とはいえ、森と呼ばれる丘陵のあちこちはブドウ畑になっています。





実りにはもう一月かかるようですが、畑を降りると、ホイリンケン、と呼ばれるファーストフラッシュを待ち望む名前のついたレストランの数々が現れます。



用意周到の彼女は、ここでも行くべき店を決めていました。
午後四時過ぎに、風通しのいい、
葡萄農家の営むお店に座ることができました。
下戸の私たちにワインは飲めませんが、ハーブの香るリモネードを、
フラスコのような大きなボトルにストローを突っ込んで吸い込み、
今日も歩き回って失った水分を補いました。
あー、染み入ると二人ともゴクゴク。

お腹も減ったので、
牛肉の煮込み料理もいただきました。



これが美味!
クミンが程よく、ソースの味はイノシン酸の旨味深く、肉はホロリ。
爽やかなキャベツや野菜の漬け物と一緒にいただきました。

山を降りてからも、
街に戻り、買い物を続ける飽くなき探求に、
先に悲鳴を上げる体たらくの私でありました。







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