日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

全日本マスターズ混成競技 IN 金沢 まずは下見?

2009-10-03 21:41:54 | マスターズ陸上(オス)
昨年は6月に開催された、金沢での全日本混成競技大会。
1年4ヶ月ぶりに小松空港に降り立ち、今回は朝便で来たものですから、
11時ころに到着し、その後一日ゆっくり出来ます。
地図を見渡すと、さすがに加賀の国、有名な温泉が星のごとくで
あります。山中、片山津、粟津などなど。さらには徳光PAに直結した
温泉なんてのもあります。で、チョイスしたのが片山津温泉。
どうやら加賀のあたりでは、共同浴場を総湯というらしく(違っていたら
地元に皆さんごめんなさい)各温泉地の中に総湯という場所があります。
ここを選んだのは、ガイドブックに「2階は高等湯と呼び、シャンプーと
ソープが備え付け」と書いてあったからという理由が大きく、
もちろん空港から10キロほどしか離れていないという便利さもあります。


今日のお供レンタカー・ホンダのすみれ色ライフは軽々走って
少々山が色づき始めた田園地帯を行くのですが、どうやらナビが
不出来の子供で、目的地設定した総湯が全く違う場所を指し示してしまい、
「案内終了」と勝手に黙り込んでしまったところで車を止めても、
周囲には温泉で働くひとのアパートだと思われる建物が並ぶ地帯に
放り出され、途方にくれたりして、1時間ほど使えない時間ができて
しまったのでありました。
まあ、ちゃんと地図を詠めない私も情けないのですが、
エエイままよと車を降りて歩き始めた方向は後から考えれば
全くの逆方向、山道を汗まみれになって温泉がより心地よく
浴びることが出来たのでした。


たどり着いた総湯は、広くぴかぴかに廊下が磨き上げられた
風格ある場所。多くの人が集まってきています。高等500円を払い
2階へ・・・あれ人がいない。どうやら地元の人は1階に入っていくようだ。
若干狭い高等湯は、独り占めですから広々と使えます。
コップが湯口においてあるので、まずは一献と口に入れると
すごいしょっぱい。減塩生活27年、この味は、かつて風邪の時うがいをしろと
父から手渡されたコップに入っていた塩水の濃さだ。つまり殺菌目的・・
それを飲んじまったわけです。まあ、後にどうなるわけでもありませんでしたが、
若干口が渇きました。
湯温は高めでほっかほか、透明なかけ流しの湯はしっかり主張する張りがあり、
キク~という感じ。3分で負けて立ち上がり少し頭を冷やしもう3分で十分
ほかほか。膝の痛みも忘れます。思い出すのは、腹が減ったこと。
すでに13時近く、坂を少し上ったところに突然切り開かれた「かぼちゃ村」に
向かいました。ベーカリーカフェ、ケーキ屋さん、ビストロ、居酒屋の
4軒がならぶ、コミュニティーに目覚めた集まりのようです。
ここを選んだのは、実は温泉はいる前の汗まみれ1時間彷徨の時に偶然見つけて
いたからで、それだけは役に立ったということでしょうか。

ひそかに狙っていたのは、「季節の栗をちりばめたミートソース」
「旬のきのこのPIZZA」などが10種近いメインから選べる
魅力的なビストロだったのですが、店の前のウェイティングに7人は並んでいます。
あきらめて隣の居酒屋いちごいちえ、に入りました。


靴を脱いで2階へ上がると、木とガラスをうまくあしらって落ち着いた
空間を作っているカウンターに案内され、包丁で秋刀魚を手際よくさばく
お姐さんの仕事を見ながら、握り寿司御膳を頼んだのでした。
金沢・富山港から揚がってきたというお魚は肌が張り、見た目にも脂が
表面に浮いています。甘めの寿司飯がそれを丸く包み、いわば和風スイーツのような
甘さと脂が出会った、かわいらしい握りでした。カンパチと甘海老がとても
美味しかった!


昼ごはんを終えて、高速に乗り、海岸沿いの北陸道で横風にふかれながらも
LIFEの一人乗りに機嫌よく「野生の証明」のテーマなどを歌い上げて40分、
西部運動公園陸上競技場に無事到着しました。
おお、やってるやってる、今日は男子の10種と女子の7種の方々が1日目を
戦っています。この世界は好事家が決まっているので、遠めにもあああの人だ、
とわかるひともいたりして、昨年改修して綺麗になったトラックをながめ、
明日の自分の勇士を思い描くのでした。
受付も済ませて、ゼッケン4501をもらい気持ちも高め、
市内に向かう・・・のですが再びナビに裏切られる私なのです。

どこへ行こうとしていたかというと、
知る人はみんな知っている、諸江屋さん、落雁の老舗です。
またまた案内終了を宣告したナビちゃん、どこを見渡しても格子も格調高い
老舗はありませんし、ここは市街の大通りに面した場所ですから
簡単には車を止められません。やむなく、適当に左へハンドルを切って
街の小路へ・・でどうなるか。真正面から迫ってくる対向車!
狭いのです。行き交うときどちらかが停車するのがどうやら礼儀らしい
ということを知りました。むかしどこかの車会社のCMで、金沢の
街にはリッター車がいいというようなものがあったと記憶していますが、
いやいや私にはLIFEがぎりぎりです。
車を止めるスペースを見つけてようやく本当の所在地を確認、
しかし諸江屋さんの駐車場はことのほか小さく、最初は見落として
店の前を通りすぎてしまいました。2度目で何とか入り、ガラス戸が
磨きこまれた静かな店の中へ。おお、落雁がずらり。方寸や松葉など
の形も色もどこか玩具のような砂糖菓子が綺麗です。お店のお嬢さんは
ややクールで、落雁「今昔」に栗きんとんを頼んだら、きっぱり
”明日までの日持ちですがよろしいですか”ときっぱり。
強い語意に小さな声で「やめときます」と答えるしかない私なのですねえ。
でもまあ、眺める間は全く声をかけてこないので買い物はしやすかったですよ。

またまた時間をロスして、すでに16時近く。
21世紀美術館に行くはずだったのですが、あきらめることにしました。
金沢駅前に予約したドーミーインへチェックイン。この各地の駅前に
温泉つき低額ビジネスホテルを展開する企業は、従業員へのアドバイスも的確で、
みんな実に心地よく出過ぎない笑顔で応対し、さりげなくお絞りを
出してくれたりするのです。まあ、それが気に入って、去年に引き続き
宿泊を決めたわけです。ダブルベッドはシモンズ社製でふかふか、
山中を不用意に歩きすぎて熱射病気味な私は、このベッドに倒れこむと
小一時間寝込んでしまい、起きたときには17時過ぎ。

明日も5時起きが必須なので、香林坊までいくのはやめて駅前で
夕飯を食べることにしました。それにしてもまだ早いので、
ガイドブックにある80種もメニューがありというティーランドという
喫茶を探すのですが見つからず、ではと向かった、甘エビフライカレーが
香ばしく美味しそうなキッチン・デュークは改修中でお休み。
その後はまたもや彷徨・・駅周辺ビルの店をぐるぐる回っても、
どこも東京と変わらぬチェーン店か、あまり今日のお腹にはふさわしくない
地元系お魚やさん。うーんとまた1時間悩んで、これも先ほどの彷徨中に
目の端に入っていた、ラーメン”風花”へ。
磨きこまれた店内、店主の麺を湯がくにも、トッピングを乗せるにも
目を凝らし背筋を伸ばして丼に向かう仕事の姿勢がなんともこのましく、
海産物系スープのすがすがしさとともに、お腹をほんわかと暖めてくれて、
今日のすこし体調下降の私にはよい夕飯となりました。


そのようなわけで、「日本のこれから」で民主党副総理と市民のやりとりが
いつもの番組よりずっとスムースなところに驚きなどを感じつつ、22時には
眠りたいなと思うのでありました。
あした、がんばります。まず幅跳びがちゃんとできるといいな。
DVD幅跳び教則がまだ実践にいたってないので、即実戦・・・