川北稔『砂糖の世界史』岩波ジュニア新書,1996年

著者は西洋史学者。この本の目的は、砂糖という「世界商品」をつうじて「近代の世界」を見ようとするところにある。砂糖の生産から消費に至る流通の歴史を知ると、カリブ海、アフリカ、ヨーロッパ(とくに英国)がつながっていることがわかる。そして、それぞれの場所で生きて暮らしていた庶民の生活とその変化を知ることができる。語り口が平明で、かつ、おもしろい。良書。
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