上野景文『バチカンの聖と俗――日本大使の1400日』かまくら春秋社,2011年

新聞報道によれば、ことし(2019年)の末ごろにフランシスコ教皇がご来日される由。バチカンについて知る機会でもある。著者は、元外交官で駐バチカン大使を4年間を務められたかた。カトリック信者ではないとのこと。
この本の面白さは、
・バチカンが世界政治上、どのような地位を占めているか、
・カトリック文化の特徴(とくにプロテスタントとの比較)など”著者独自の文明論”
などを知ることができる点にある。実務家出身者の文章で読み易い。良書。
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