福沢諭吉『文明論之概略』ワイド版岩波文庫1997年

「文明を論ずる学者」「事物の遠因を索(もとめ)るを知らず」「近く耳目の見聞する所に惑溺して……妄(みだり)に小言を発して恣(ほしいまま)に大事を行わんとし、寸前暗黒、暗夜に棒を振るうが如し。その本人を思えば憐れむべし、世の為を思えば恐るべし」「漫(みだり)に事を好み、自己の本分を忘れて世間に奔走し、甚(はなはだ)しきは官員に駆使さて目前の利害を処置せんとし、その事を成す能(あたわ)ずしてかえって学者の品位を落す者」(松沢弘陽氏の「解説」中、本書387頁。ただし、漢字の読みについて引用者が一部加筆)。
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