イェーリング著/村上淳一訳『権利のための闘争』岩波文庫(白13-1),1982年

著者はドイツの法律家(1818-1892年)。本書は1872年春にウィーンの法律家協会で行われた講演にもとづくもの。
本書の冒頭の「権利=法の目標は平和であり、そのための手段は闘争である。」などの箴言がいまも輝く。裁判所に置かれている「正義の女神」が秤(はかり)と剣(つるぎ)を持っている理由が第2段落に書かれている。名著。

なお、私事だが、『法学セミナー』1977年12月号付録で初めて「イェーリング権利のための闘争」に接したことが思い出深い。これをもとにつくられたのが、
小林孝輔・広沢民生訳『イェーリング権利のための闘争』日本評論社,1978年
以上
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