伊東光晴『現代に生きるケインズ―モラル・サイエンスとしての経済理論』岩波新書2006年5月第1刷

高度な論点について筆者の主張をわかりやすく書いている点で優れている。
キーワード:呼び水効果、補整的財政政策、完全雇用余剰。
参考になる書評:吉川洋「『歪められた』ケンイズ理解正す」日本経済新聞7月9日25頁。

【第1刷について、とりあえずの正誤表】(7月28日追記)
下記の6点については、岩波書店新書編集部『現代に生きるケインズ』ご担当へ確認済み。「2刷りに際して訂正する予定となっています」由(7月25日回答)。

17頁9行目;(本書第二章で、……)→(本書第一章で、……)
48頁7行目;(1934年) → (1932年)
84頁1行目;⊿Y=1/(1-α')=⊿I → ⊿Y=1/(1-α')・⊿I
117頁5行目;貯蓄は増える → 貯蓄は減る
170頁6行目;「(2)式での左辺の所得Y」と記述されているが、167頁(2)式の左辺にYはなく、(3)式の右辺にあるYのことを指す。
217頁12行;『経済学の本質と内容』 → 『経済学の本質と意義』
以上
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