徒然なるままに、一旅客の戯言(たわごと)
*** reminiscences ***
PAXのひとりごと
since 17 JAN 2005


(since 17 AUG 2005)

DC10退役間近 10月末にライン稼動終了

 日本航空グループのDC10は、来年2006年3月末に退役の予定でしたが、予定が前倒しとなり、この10月末にライン稼動が終了となるようです。

11月の国内線時刻表からはDC10運航の便が消え、国際線時刻表には曜日限定でソウルや香港線で稼動の記載があるのですが、一部の便を抽出して実際に運航該当日の空席照会をかけると、機材はDC10ではありません。
例1)
739便 成田-香港
 時刻表には「月・火曜:12月から機材DC10」との記述があるが、
予約システムで表示された機種は;
12月 5日(月)747、12月 6日(火)777
12月12日(月)747、12月13日(火)777
12月19日(月)747、12月20日(火)777
12月26日(月)747、12月27日(火)777
例2)
961便 関空-ソウル
 時刻表には「木・金曜:機材DC10」との記述があるが、
予約システムで表示された機種は;
11月 3日(木)767、11月 4日(金)767
11月10日(木)767、11月11日(金)767
11月17日(木)767、11月18日(金)767
11月24日(木)767、11月25日(金)767
12月 1日(木)767、12月 2日(金)767
12月 8日(木)767、12月 9日(金)767
12月15日(木)767、12月16日(金)767
12月22日(木)767、12月23日(金)767
12月29日(木)767、12月30日(金)767
と(機種変更に)なっています。

どうやら、JALways も含め、日本航空グループのDC10のライン稼動終了時期は10月末であることは残念ながら確からしいようです。

何故に前倒しになったのか、詳しい理由は定かではありませんが、8月12日に発生したJO58便、福岡-ホノルルでのタービンブレード破損により金属片が落下したイレギュラー運航が、この前倒しに多少なりとも影響を与えているのではないでしょうか。

現場の声を無視して社内にはコスト削減を押し付け、社外には「世界一安心な航空機の提供」とか「安全運航の確保は終わりのない永遠の命題」などとイメージ優先で聞えの良い言葉をアピールしている某社の経営陣とその手先の事業計画部門ならば、然もありなん、であります。

これで、日本の航空会社から三発機が消えることになります。

半年ほど前には、国内線でもその美しい姿を目にすることが出来て搭乗するチャンスもあったと言うのに、ライン稼動終了が半年も前倒しされてしまったのは、一ファンとしては残念なことです。

乗務する機種が限定されているDC10の運航乗務員の方々にとっても、半年もの前倒しはライフプランにも影響する由々しき問題でしょう。
運航乗務員としての資格維持、技量維持、移行先の問題もありますし、機種移行訓練投入までのフライトが入らない状況を、会社は一体どのようにするつもりなのでしょうか。
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