風土記の丘だよりinかい

やまなしの考古博物館やmaibunCの活動のこと
そして周辺の甲斐風土記の丘の四季折々のようすをご紹介します

桜研究2・・・イチヨウ

2010年04月07日 | 草や木そして花・実


 八重桜の一種で、イチヨウです。
またいつもの図鑑『原色樹木大圖鑑』(北館 1985)にお世話になりながら、
風土記の丘の一角にあるサクラについての大研究(?)です。
イチヨウは、漢字表記では「一葉」ですが、まあどうしてそんな名がついたのかしら・・・。



 上の写真の中心部分を切り抜いて大きく見てみました。
今日は天気が悪く、あまりきれいな状態ではありませんが、
花の真ん中の雄しべの集まりの中心に、細長い葉っぱみたいなのが目に付きますね。
実はこれ、雌しべが変化して葉のようになったものです。
 花の真ん中に、小さな葉が1つある・・・だから「一葉」ということらしいのです。
でも図鑑の説明では、雌しべは、1~2本で、葉化した雌しべは、
2本となるものもあるそうです。それでもやはり、イチヨウです。



 さらに図鑑に教わります・・・4月の中旬に開葉とともに散房状に2~4花を開き、
淡紅色八重、径約5cmで、小花柄は長さ3~4cmあり、やや下垂して咲く・・・のであります。
このイチヨウ、オオシマザクラを母種とし園芸種で、庭園や公園などに利用されるそうです。



 ちょっと難しくなりました。ともあれ、きれいな八重咲のサクラ、
ソメイヨシノとはまた違う美しさ、どうぞ堪能してみてください。



 図鑑の説明に「4月中旬」とあったように、まだまだこれからのようです。
周囲のソメイヨシノは、ヒラヒラと散り始めていますが、
こちらは、まだつぼみも多く、当分楽しめそうですよ。

(撮影:2010.4.7)
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「シロシデ」の花が咲きはじ... | トップ | 桜研究3・・・オオシマザクラ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

草や木そして花・実」カテゴリの最新記事