カレーの余韻 ( θ Θ θ ) ノ

2007年8月13日スタート
カレーをメインに、和洋折衷数多の料理の話題を。立食いそば屋さんのカレー、大好きです。

【インドカレー】VEGE HERB SAGA (御徒町)

2011年04月19日 00時39分39秒 | インドカリー



大好きな街、御徒町にあるインド料理屋さんです。
何を隠そうこのお店、ベジタリアン専門のインド料理屋さんだったりします。メニューに乳製品以外の動物由来食材は一切無し。肉はもちろん魚介類も扱っていません。さらに言うなれば酒類もなし。ちなみにイスラム教ではお酒はタブーですが、ヒンズー教においては必ずしもそうではありません。しかし肉などと同様に煩悩を増長する好ましくない物だと捉えられ、「開けっぴろげに呑んで呑まれて」なんてことはできないようです。昨今の「インド料理屋」さんは、パキスタンやバングラディシュ出身のイスラム教徒の方が営む、厳密に言えばインド料理屋ではないお店も多いのですが、ここの場合は2人の店員さんいずれもインド出身。サーブ担当の方はデリー出身、調理担当の方はラージャスターン出身(だったと思うけど定かではありません…悪しからず)とのことでした。とってもフレンドリーな店員さんで、ことあるごとにこちらの席へやってきては、料理や出身地のあれこれについて教えてくれます。おかげさまで思いの外、宴が盛り上がりました(笑)。

さて、前置きはこれくらいにしておいて、さっそく自慢のヴェジタリアンカレーを楽しませてもらうことにしましょう。


まずはマイソール地方の郷土料理、マイソール・マサラ・ドーサをいただきます。一般的なドーサとは違い、辛目でパンチの効いたマサラを三角巾のような独特の畳み方を供するのが“マイソール流”とのこと。生地が少し厚めでこれまで食べてきたいかなるドーサよりも食べ応えがあります。付け合わせはチャトニとサンバル。クリスピーなだけでなくとっても香ばしい! 文句なしに美味しいです。


ドーサにサンバルが付いていたのですが、身体がより酸味あるものを欲していたのでラッサム(手前)も頼みました。そうしたら「これはサービスね、食べてみて」と店員さんが野菜スープを付けてくれました。感謝!
ラッサムは日本ナイズドされたインド料理屋さんで食べるものよりかなり酸味が強く、クミンやマスタードシードの香りも一レベル強い。インドカレーを食べ慣れていない人が口にしたらちょっとビックリしてしまうくらいに刺激的です。その分、爽快感も強く、まさに「インドの味噌汁」と呼ぶに相応しい味。一方野菜スープの方はカスリメティの香りが爽やかでガーリック強めに効いており、ラッサム同様、酸味爽やかな味。双方ともに実に美味。まさかここまで本場感が強いカレーが味わえるとは。


気がつけば酸味の効いた南インド系のカレーばかりということで、バランスも考え、北インド地方を代表するカレーである、パラクパニール(ホウレン草とカッテージチーズのカレー)も追加(写真左奥の緑色のカレー)。こちらはまろやかかつクリーミーな味わいで、誰が食べても「美味しい!」と評すであろう味。もちろん自分的にも“ど真ん中”の味であります。
ちなみにライスですが、嬉しいことにバスマティ米。しかも¥280と良心価格。香りも素晴らしく炊き加減もGood! やっぱりこうした本場感の強いカレーはインディカ米で食べたいですよね。いやぁ、幸せです。


羊肉ミンチを香ばしく焼き上げたシークカバブ…ではなく、ヴェジ・ティッカという野菜のカバブ。香草が効いたコロッケの具のようなテイストでなかなかに美味しい。見た目も可愛いので女性と一緒に行ったときに頼むと喜ばれるかも。


パニールのサモサ。これはかなりのヒットでした。ポリッと香ばしいサモサの皮とパニールのふんわり弾力のある食感のコントラストがお見事。付け合わせのケチャップを付けて食べると美味しさ3割り増しです。


どの料理も美味しく、なおかつ当初想像していたよりもはるかに本場感が強くて大満足。こんな名店が大好きな街である御徒町にあるなんて嬉しい限り。店員さんもとにかくフレンドリーで、楽しく愉快なひとときを過ごさせてもらいました。ぜひ、近いうち、カレー好きな仲間との宴に再訪させてもらいます。ごちそうさまでした。


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