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The Redwalls @Metro Chicago 12/08/07

2008-01-15 | performance


The Redwalls2007年ライヴの締めくくりは、彼らのホームタウン、Chicagoで行われた。
メジャーリーグ、シカゴ・カブスの本拠地、リグレー・フィールドの近く、クラブやレストランが集まる通りにあるMetroは、Chicagoでも人気の高いクラブで、Bob Dylan、Cheap Trick、Nirvana、The Smashing Pumpkins、Sonic Youth、oasis、Arctic Monkeysなど、数々の錚々たるミュージシャンがプレイしている。
ピチカート・ファイヴはここでのライヴがアルバムになっているし、USでブレイク中のコーネリアスも、もうすぐここでプレイする。
The Redwallsにとってもお馴染みの場所で、メンバーも最も好きなクラブとのこと。
バルコニーを合わせるとZepp Tokyoくらいのキャパで、これまで見てきた3ヶ所の中でもいちばん大きかった。そして、雰囲気もテンションも何もかも、この日のライヴは最高に熱かった。



開演時間が近付くにつれ、エントランスは人で溢れ返り、メイン・フロアもバルコニーもアッという間に超満員。そしてその客層の幅広さは、地元で彼らがいかに様々な世代の人たちに愛されているのかを物語っていた。
The WhigsとJohnathan Riceも盛り上がり、いよいよThe Redwallsの登場ともなると、会場のテンションはハンパなかった。
横断幕はアメリカ国旗、ステージ上の機材にはロープライトが張り巡らされ、クリスマス気分を盛り上げるかのように、キラキラと煌いていた。
バルコニーのど真ん中のいちばん前に何とか辿り着き、周りの熱気と共に私の鼓動も一層高鳴った。
メンバーがステージに登場すると、大歓声が上がり、4人は手を挙げてそれに答え、Justinのベースがうなる 「Hangman」 でスタート。
ハードなロックを奏でたあと、そのままアップ・テンポにアレンジされた 「Love Her」 に突入し、歌い終わったJustinが、“ただいま~!” と言うと、割れるような歓声と拍手が起きた。
アルバム未収録の 「Holiday」 は、やはり相当人気の曲で、イントロが流れてきた途端、黄色い声が飛び交っていた。
Justinのステップもいつもより大きくて、ビートに合わせてLoganとお揃いの白いブーツが跳ねる。
何度聴いても渋い 「Back Together」 のあと、Andrewにスポットが当たり、“僕の番だよ” とニコニコしながら言って 「Put Us Down」 の軽快なイントロが流れた。
温かい声といい、歌っている時のにこやかな表情といい、この曲を歌う時のAndrewは、本当に彼の人柄がにじみ出ている。
「What a Shame」 でのLoganのVo.は、これまで以上にシャウトし、Andrewのギターはブルージーにうなる。
「Don't You Wanna Come Out」 でRobのドラムが激しくビートを刻み、間奏でLoganは後ろを向いてRobと掛け合ってプレイ。




「Memories」、「Game of Love」 と続き、LoganとJustinが楽器を交換して 「On My Way」。この曲ではコーラスもないLoganは、ステージを自由に動き回っていた。
より一層厚みのあるコーラスを聴かせてくれた 「Each and Every Night」 と 「Edge of The Night」 でゆったりとした気分にさせ、「They Are Among Us」 でハードに駆け抜けたあと、3人のハーモニーが絶妙な 「Build A Bridge」 のサビでは大合唱。
Justinが “Chicagoooo~!いつだって僕たちはChicagoが大好きだ~!” と叫び、ウォーーー!という歓声の中、「Mordern Diet」 のイントロが流れ、場内のテンションはMaxに。
パンチの効いたヴァースからグイグイと引っ張って行き、キャッチーなメロディへと突入する展開にいつも以上に心奪われながら、“あ~、今日で最後かぁ・・・” と思うと、ちょっとセンチメンタルな気分になってしまった。
本編最後の 「In The Time of The Machine」 が終わり、どよめくようなアンコールを求める歓声に包まれる中、Metroのオーナーがステージに現れ、彼らを再びステージに招いた。
オーナーがメンバーひとりひとりと握手&Hugをしたあと、ギュイ~ンというギターの音から入る、ノリのいい新アレンジの 「Falling Down」。
このアレンジは本当に素晴らしく、CDでのオリジナル・ヴァージョンとは全く違う曲にすら聴こえる。
オリジナルはイントロの弾むようなピアノのアレンジが印象的だが、ライヴではピアノを弾くサポートは入れていないので、ギター音中心の思わず踊り出したくなるようなカッコいい軽快なロックン・ロールに仕上がっている。
その軽快なリズムにオーディエンスもみんなノリノリで、“Oh、Oh、Oh~!” のところでは全員が一体となって叫ぶ。これまで見てきたどの会場にもなかった光景で、ゾクッとした。
ステージが広い分、3人それぞれの距離があったので、今日は寄り添って歌うハーモニーはない?と思っていたその時、最後の最後でJustinがLoganのところにゆっくりと歩み寄って、“Darling~” と顔を寄せ合ってハモる。
何度見てもこのシーンは格別で、ピッタリと息の合った絶妙なハーモニーを奏で、最後の “Oh、Oh、Oh~!” でぐ~んと盛り上がった。
これまで、そのあとはZZ Topのカヴァー 「Balinese」(「Deep In The Heart」) で終わっていたが、違うイントロが!
エフェクターを効かせたギターの音、「Front Page」 だった。思ってもいなかったサプライズに感動。
情感たっぷりに歌いあげるLogan、哀愁を帯びたAndrewのギター・ソロ、後半から入ってくる重低音が響くJustinのベースとRobのずっしりとしたドラム。
そのもの哀しいバラードにうっとりと酔いしれながら、“あ~、早く日本でもこの素晴らしいステージを披露してほしいなぁ” と願う気持ちでいっぱいになった。
そして、「Deep In The Heart」 を最後に、彼らの2007年最後のライヴ、そして私の2007年締めのライヴが幕を閉じた。


★The Redwalls - Falling Down @Metro
 ♪オリジナルとはひと味違ったアレンジがカッコいい!





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