かなり楽しみにしていた、Razorlightのライヴ。
2ndアルバムで一気に惚れ、YouTubeで見たライヴ映像で、更にライヴへの期待が高まっていた。
Londonの友達が言うには、彼らは既にアリーナ・クラスでGIGをやっていて、この夏はStonesのドイツ公演のサポートも務め、QueenのRoger Taylorからは大絶賛され、本国では常にシングルが1位を獲得と、かなりBigになっているらしい。
そんな彼らのライヴをQuattroで見れたと言うのは、今後貴重なライヴのひとつになるかも知れない。
そう、かつてQuattroやLiquid Roomで見た、oasisやradioheadの初来日公演のように…。
前置きが長くなったが、素晴らしいライヴだったことを、まず最初に伝えておこう。
いや、マジでヤバいくらいに良かった。
とにかく、Johnny Borrellのヴォーカルが本当に素晴らしかった。
そして、フロントマンの彼を支える3人のプレイも、堂々たるパフォーマンスだった。
Japan Tour初日、既にSold Out。時間が経つにつれ、場内は熱気ムンムンになって行った。
10分ほど押して客電が少し暗くなって、SEのヴォリュームが大きくなり、少ししてからメンバーが順番に登場。
Andyの力強いドラムのビートに合わせ、最後に白いVネックTにホワイト・ジーンズのJohnnyが出てくると、湧き上がる歓声もマックスになった。
オープニングは 「In The Morning」。
ギター・メロがとてもクリアに切れ味良く聴こえ、PA卓の近くに居たからか、音も良かった。
主なフレーズ、いわゆるリードを弾くのは、Bjornではなく、Johnnyだ。
柱で殆んど見えなかったBjornは軽やかにリズムを刻み、AndyとぴょんぴょんジャンプしまくりのCarlのリズム隊が、ガシッと固める。
続く 「Hold On」 では、 手拍子を促すJohnnyと共にみんな縦ノリ全開。
早くも汗ビッショリでTシャツを脱いだ上半身裸のJohnnyが、ギターを置いてハンド・マイクでスタンバイ。
流れてきた曲は、待ってましたの 「Golden Touch」。
ギターのカッティングの音が、心地良い。曲の良さを、改めて実感。
ワン・コーラスと最後のサビでは、大合唱となった。
「Who Needs Love?」 では、ちゃんとピアノの音も聴こえてきた。
柱で見えなかったところに、キーボードがあるのか?とも思ったが、テープだったようだ。(定かではない・・・)
軽快なR&Rナンバー 「Stumble And Fall」 でノリノリにしてくれた後、「Los Angeles Waltz」 では、CDと同様の壮大な雰囲気を味わうことができた。
それにしても、全く衰えのないVo.。
感情がたっぷりこもった歌に魅了され、“own each other~” でのびのびと歌い上げるところでは震えがきた。
激しいイントロから歌に入ると、可愛いビートになるところが大好きな曲 「Vice」。
“L・O・V・E” の掛け合いも、とっても盛り上がって楽しかった。
「Back To The Start」 の “Oh, Oh, Oh~OhOhOh, Oh~” もとても綺麗な高音で、抜けるようなVo.を披露。
“back to the, back to the” と繰り返すところの、抑揚のあるVo.は、こっちのテンションもだんだんと上げてくれた。
「I Can't Stop This Feeling I've Got」 では、CarlのベースとJohnnyのVo.が掛け合うところがとても印象深く、その後の激しいヴァースでは、Andyの力強いドラミングが絡んで、更に広がりをかもし出した。
そして、「In The City」。 “Looking for you~” と共に歌い、だんだんテンポが早くなって行く最後は、ぐ~んと徐々に、そして最後には激しく盛り上がりを極め、本編最後を締めくくった。
アンコール1曲目は、Johnnyがギターのコードを少し奏でただけで 「America」 だとわかり、今回いちばん生で聴くのを楽しみにしていた私は、かなり酔いしれていた。
Johnnyの声が胸の奥まで浸透してきて、感情も高ぶりっ放しだった。
そして、「Somewhere Else」 で幕を閉じた。
約1時間の、欲を言えば短いライヴだったが、本当にいいライヴだった。
「Kirby's House」 が聴けなかったのは残念だったが・・・。
でも本当に、JohnnyのVo.の力強さ、タフさ、上手さがとても素晴らしいライヴだった。
今まで数々のNewcomerのライヴを観てきたが、だんだんと声が出なくなったり、メロディをアレンジして高音を避けたりするVo.もいたが、Johnnyは自分の書いた曲をそのまま伝えてくれた。
そして、彼が弾くギターを始め、全員決して手を抜くことなく、バンドの音を明確に表現していた。
いろんなところでJohnnyのBig Mouthっぷりが話題にされたりもしているが、言うだけのことをやってのけているバンドだと思った。
ライヴがカッコいいバンドと前々から耳にしていたが、ただカッコいいだけではなく、きちんと歌を、演奏を聴かせられるバンドだなと実感した。
フロアの盛り上がりには波があり、空調も効いていなくてとても暑かったが(メンバーはもっと暑かっただろう・・・)、私には大満足のライヴだった。
あ~、できることなら明日も行きたい!!
★Today's Setlist★
In The Morning
Hold On
Bright Lights
Golden Touch
Before I Fall To Pieces
Who Needs Love?
Stumble And Fall
Los Angeles waltz
Vice
Back To The Start
I Can't Stop This Feeling I've Got
In The City
~encore~
America
Somewhere Else
※pic by Sophie : rock 'n' roll photographer from France