キロ2秒差

2007-04-19 01:10:29 | Weblog
最近、いろいろなデータを皮算用するのが大好きです。
これこれここでミスしたからコンマ2秒落ちたとか、
ここをこういう風に曲がれば脱出速度が上がってコンマ3秒速くなるだろうとか、
タイヤをRE01R(195)からA048(215)に変更したら、
キロ1.2秒は速くなるだろう・・・とか。

そう・・・この「キロ何秒」という表現・・・。
大好きで大好きで仕方ないのですが、
日本の?ラリードライバーはトラディショナルにこの表現を使います。
意味は、1kmあたり何秒の差が生まれるか?という事です。
例えば、3kmのコースをAさんが180秒で走り、Bさんが183秒で走ると、
BさんはAさんにキロ1秒負けたわけです。

なかなか大胆なデータですが結構的を得ていて、
実際いろんなコースで試してみても、
キロ1秒負ける人はだいたいどんなところでもキロ1秒負けます。
ラジアルからSタイヤに履き替えるとキロ0.5~1.5秒くらいアップします。

ただ、やはりこのデータには限界があります。
平均時速が約50キロの林道と、平均時速が約120キロのサーキットだと、
同じキロ2秒差、でも意味合いが違ってきます。

そこで、「平均時速の負けた割合」という観点が出てきます。
Aさんの平均時速は60キロ、Bさんの平均時速は66キロ。
よって、66÷60=1.1で、
BさんはAさんの1.1倍のスピードを出せる・・・と。
コチラの方がまだデータに信憑性がある気もします。
が、でもまだだめ。重力加速度を無視しています。
横Gは速度の2乗で効いてくるので、
単純に平均時速が何倍か?という観点は少々強引です。

というわけで、
「平均時速の2乗が負けた割合」という観点が見えてきます。
つまり「出せた横Gの差」みたいな観点です。
実際、上級者と初心者は出せるGが違ってるし、
マシンの性能差にしても、
ほとんどの場合で加減速力の差よりもコーナリング性能の差が大きく出ます。
それ差を簡単に示してくれるのが、
「平均時速の2乗がどれくらいの割合で違うか?」
という観点です。最強(笑)

早速、いろんなデータをこの視点で見てみました。
すると、今まで「キロ何秒差」だけで片付けていたデータに、
さらに面白い側面が見えてきました。
なるほど面白いな~と。
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