いよいよ今月、引退する京阪旧3000系(現8000系30番台)。
本家・京阪電鉄の旧3000系は今月限りで姿を消しますが富山地方鉄道と大井川鐵道に譲渡されて活躍中の仲間はまだまだ健在です。
富山地方鉄道に譲渡された旧3000系は順次京阪特急色から富山地鉄オリジナルの緑&黄色に塗色変更されました。
また、下回りの変更・スカートの撤去や細かい部分の改造を受けた地鉄の旧3000系は私にとって興味の対象外の車両となりました。
ところが昨年の春、本家・京阪旧3000系の引退発表後の連携イベントとして京阪特急色が10030形の1編成に復活しました。
そうなると不思議なもので地鉄の10030形に俄然興味が湧いて来るものですね。
出来れば京阪で旧3000系が活躍している間に地鉄を走る『京阪特急』を撮影したいと思いました。
大井川鐵道の3000系は譲渡後も京阪特急色で活躍していますが撮る側とすれば素晴らしいロケーションを持つ
富山地鉄の方が魅力的に映ります。京阪時代に考えられない雪景色の写真も今の時期なら可能です。
K-5+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
マニュアル 1/640sec f8 ISO160 (190mm) JPEG撮影
ロケハンを行いながら京阪特急色の10030形を待ち伏せしてましたが立山線で捕獲成功!
真っ白い雪の中を行く京阪特急色の電車。京阪の路線では見る事の出来なかった風景ですがバッチリ似合っています。
国鉄特急色も自然から都会の風景まで似合うカラーでしたがこの京阪特急色も決して引けを取りません。
K-5+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
マニュアル 1/640sec f8 ISO160 (170mm) JPEG撮影
振り返ってバックショットを撮影。向こうに見える立山連峰を入れる為に慌てて縦位置でズーミングしてフレームを整えました。
鈍重と思われがちのPENTAXの一眼レフですがピントの食い付きは早くこんな撮影でも問題有りません。
この後急いでクルマに乗って京阪特急色の10030形を追いかけます。
狙うのは立山駅手前の橋梁区間でのカットです。急勾配・急曲線の区間なのでクルマだと追い越す事が可能です。
地鉄の橋梁と平行して掛かっている道路の橋から狙いますが歩道の上の雪は除雪されておらず1m程の雪壁となっています。
10030系が来るまで5分足らずしか有りません。足と手で雪壁の一角を掘り崩してそこを足で踏み固めて少しづつ前進します。
何とかカメラを構える足場を作りレンズを橋梁に向けます。ジョイントを刻む音が響いて来ました。
K-5+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
マニュアル 1/640sec f7.1 ISO160 (70mm) JPEG撮影
素晴らしい風景です。ファインダーを覗きながら気が付けば夢中で連写しました。
失敗を恐れたからでしょう、とにかく連写して1枚でも良いカットを残したいという思いが連写となった様です。
陽射しの強い雪景色だったのでもちろんRAW併用で撮影しましたがこの写真も先程の2枚と同じく
JPEGで撮影したものをリサイズして載せています。
ハイライト、シャドウ補正をONしてましたので強い白トビや黒ツブレは回避出来ました。
立山に着いた10030系はすぐに折り返す様なので場所を少し移動して先程と同じく雪壁の掘削作業と足場作りを行い
発車を待ちます。雪景色の撮影は満足出来る結果が多いのですが撮影するまでが大変なのです。
K-5+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
マニュアル 1/640sec f9 ISO160 (70mm)
架線柱の間に顔が覗いた瞬間を狙いレリーズします。後半は7コマ/秒に任せてまたもや連写!
うるさい撮り鉄さんならパンタの位置が悪い、架線柱に掛かっているなんて仰るのでしょうが気にしません。
顔と編成の位置が一番大事だと考えていますので(笑)
本当は望遠レンズで迫力の出る圧縮系の写真も狙いたかったのですが如何せんたった2両の編成だと・・・・・難しい。
という訳で背景を圧縮して引き寄せた写真を最後に狙いました。
ちょうど良い具合に宇奈月温泉から富山へ戻って来た京阪特急色の10030形と再開。
Panasonic LUMIX DMC-FZ200
Avモード f2.8 1/1600sec ISO100 (40mm)
今回もいつもと同じく事前の下調べもせず行き当たりばったりの撮影でしたが結果的にイメージしていた様な写真が撮れて大満足でした。
出来る事ならいつまでも鳩マークを付けたこの京阪特急色で活躍を続けて欲しいものです。
遠征お疲れさまです。富山鉄道でも京阪カラーのまま運用されていたのですね?
大井川鉄道の関西私鉄3車両も魅力ですが、こちらは鳩のマークがそのまま
残されているため、より京阪特急に近い印象が持てますね。
雪山バックの写真いいですね。雪用の装備がないためこの時期は出れませんが
春の北陸、氷見あたりで立山バックの写真を撮ってみたいです。
冒頭にご紹介させて頂きましたが10030形の全編成が地鉄色の黄色+緑色に
なった時には興味を失ったのですが京阪特急色に鳩マーク復活と有れば
見過ごす訳にはいきませんね(笑)
出来れば全編成とも塗りなおして欲しいものです。
この鉄道の特色を表していますね。
鉄橋の景色も見応えがあります。
一度ここで撮ってみたいと思いました。
2両という短い編成だったので景色を絡めないと間の抜けた写真になると思い
得意なパターンでは有りませんがなるべく周囲のの風景を取り込める撮影ポイントを探しました。
雪の有る風景という事でただ撮っただけの写真ですが
雪の存在に大いに助けられました。
足が短くなりましたが、上は京阪の香りがぷんぷんですかw
まあ、あのかぶりつきシートは通勤用として使うのなら必要がないゆえに仕方ないかな?
台車自体が変わってしまったゆえに、乗り心地の変化にびっくりしそうですね!
ではでは、ラストの圧縮写真が山の綺麗さと合わせて好きになりそうな私でした。
P.S.ここまで行ったのなら、JRの水橋は行ったのでしょうか?田んぼの名撮影地がいつも気になります。
足回りは国鉄特急電車に準じたモノですが(歯車比は変更済)いかんせん
軌道の状態が大手ほど良くなくその素性の良さは発揮されてないのが残念です。
でも「京阪特急」のテイストはしっかり残っており十分楽しめましたよ。
ちなみに今回の撮影は地鉄オンリーでした。