TASTING CUBE

Wine by your side…我が家は毎晩がワインサロン。最近のマイブームはBOX WINEです。

5本のワイン

2006-04-11 14:09:25 | ワイン育
フランスにはAOCという農産物の出所を証明する制度がある。その中にワインもカテゴライズされていて、AOCボルドーとか、AOCブルゴーニュとか言うわけだ。その上で仏ワインの格付けがあり、なかでも、ボルドーの5大シャトーといえばなかなか頂く機会はない。一本でも手に入れば、セラーに眠らせておいて、飲み頃を楽しむワインのひとつである。

友人がこの5大シャトーを飲み比べる会に招いててくれた。
ココロはずんで参加させてもらい、その希少な時間をたっぷり楽しんだ。

ラインナップのヴィンテージは、
①シャトー・ムートン 1997
②シャトー・ラフィット 1997
③シャトー・ラトゥール 1997
④シャトー・マルゴー 1998
⑤シャトー・オーブリオン 1997

どれも、目の前で抜栓するというパフォーマンス。
ボルドーで1997年産といえば、飲み頃を早く迎えるヴィンテージ。
今はまさにその時期かと期待していたが、やはりそれぞれの個性は違い、誰が決めたか飲み頃に左右されないキャラクターを持っていた。

コルクを開けてグラスに注いで、もう少し変化をみれたらもっと違いを比べられたかしら。
でも、友人とお食事を楽しんでの会だったから、あまりワインの質や感想にこだわりたくなかった。
それぞれスマートで滑らかで、でもたっぷり感がたまらない、さすがボルドーの星・・と感想してそれで大満足♪優雅なヒトトキである。

この中の一本を数年前に飲んだ時、香りの素晴しさに驚いたのだが、飲んでみたら固すぎてびっくりしたものがあった。いくら値が張って信頼できるワインといっても、これを提供するレストランはないんじゃないかと思ったくらいだ。
今回再び頂くと、ベールをまとったように飲み口は滑らかに変身していた。この間、私が年齢を重ねたと同時にこのワインも少しづつ年をとって、こんなにも旨みを演出するまでになったんだ、と感銘。

同じ世代、同じ業界、同じ空間を少しずつ分かち合ってきた仲間と、5杯のワインが提供してくれたこの時間こそが、希少価値な一夜となった。

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