TASTING CUBE

Wine by your side…我が家は毎晩がワインサロン。最近のマイブームはBOX WINEです。

レシート

2006-08-14 01:41:17 | ワイン育
ワインが好きになるとき、そのきっかけとなるワインがある。
私の場合は9年前に出会ったワインがそれだ。
スペインのレストランにて。注文したワインは赤だと思ってたのに、ソムリエールが持ってきたボトルは白ワイン。我々のなんたるミス。今だったら絶対そんなことないのだけれど。
で、理由を話してワインを替えてもらった。手間をかけたので、銘柄はソムリエールにお任せした。

そのワインの美味しかったこと・・。
それをきっかけにワインの世界にもっと深入りしたくなったのだ。


で、先日会ったのは、そのレストランを紹介してくれた女性。
日本人だがスペイン在住で、今回たまたま東京に帰省中、連絡をくれたのだ。
いろんな思い出話をしながら再会を楽しんだ。


「あのレストランのレシートをまだ取ってある」
と私がいうと驚いていた。

私は思い出深いお食事のレシートをストックしておく。
そのとき何を食べたか、何を飲んだか、そのきの風景や感覚がリアルに思い出されるのでなかなか面白い。
セレクトしたワインを読み返しながら、自分の成長ぶり?も確認できたりして。


今回のレシートは?
タイトルの写真。伊語で記載されている。
イタリアやフランス、スペインで頂く内容と同じ形式で渡されるレシートが好きだ。
伊語に精通しているわけではないので、全部わかるわけではないのだけれど。
ワインのオーダーは最下部に記入してある。

トスカーナIGTの同銘柄で2本、白と赤。
CASAMATTA カサマッタ。



最初に白を頂いて、赤も同じものがあったので勢いで注文した。
どちらも美味しい。

トスカーナIGTとはいつも「外れないワイン」というイメージ。
注文する際、白は品種がわからないのでソムリエに尋ねると、
「シャルドネです」
とのこと。
面白そうなのでオーダーすると、またソムリエが来て
「ソーヴィニヨンブランも半分くらい入っていますがよろしいでしょうか?」
とのこと。
「違うじゃなーい」とココロの中でつぶやいたけど、もう飲みたい気持ちになってたからOKした。

後で調べると、品種はシャルドネ60%,ソーヴニョン30%,トレビアーノ10%。
それぞれの特徴が爽やかに演出されて美味しい。この季節にお薦めの1本。

赤はサンジョベーゼ100%。これもタンニンや果実味バランスがよく美味しい。



サンジョベーゼ種の代表ワインは?というなら、トスカーナDOCのキャンティ。
知る人ぞ知る著名なワインだ。
実は私はサンジョベーゼ種やキャンティにいい印象がなかった。
過去に期待を裏切られたことが多いからだ。

その印象を替えてくれたのがトスカーナIGTのワインたち。
サンジョベーゼ種でもおいしいワインにいっぱい出会えた。

トスカーナIGTといえば「スーパータスカン」と称され一世を風靡した。
日本語訳すると「すごいトスカーナ・ワイン」かしら。
そんなワインが誕生した背景にはDOCキャンティの劣化に原因があったという。
その昔、キャンティと称するだけでワインは売れた。で、営利主義の生産者やネゴシアンたちにより、安くて質の悪いが市場に出回ってしまったのだ。

サンジョベーゼの信頼を取り戻そうと、生産者たちが思考錯誤し、起死回生を図った。
結果DOCを名乗らずとも美味しいワインが次々に誕生するようになった。
サンジョベーゼのボトルのその味の変化に偶然面した日本人は、多いのではないか。

さて、カサマッタを調べていたら目に付いたのが、海外のWEB。
このワインは「Bibi Graetz Casamatta」と記されているのに気づく。
Bibi Graetzとは生産者の名前。
元来「TESTAMATTA テスタマッタ」というワインをリリースしていて、そのカジュアルラインがカサマッタだそう。テスタマッタのボトルのラベルは、ビービー氏がデザインされてるとのこと。

ではこのカサマッタは?

これまたご姉妹がデザインされてるとのこと。
とても素敵。
赤、白とのカラーリングの違いがなんともイトオシイ。

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