TASTING CUBE

Wine by your side…我が家は毎晩がワインサロン。最近のマイブームはBOX WINEです。

MANNS WINE 小諸ワイナリー

2006-09-30 22:10:42 | ワイン育
軽井沢から近い、長野県小諸市にワイナリーあることがわかり、行ってみることに。
それが「マンズワイン・小諸ワイナリー」。

マンズワインといえば、子供のころからスーパーに売っていたデイリーワイン。
加えてキッコーマンが出資会社だとか、以前訪問した勝沼ワイナリーの印象が薄かったりって、今回あまり期待してなかった。

が、エントランスを抜けるとすぐの駐車場に車を留めて、目の前に現れたブドウ畑をみて私のテンションは俄然上昇した。

小さなブドウ畑には、収穫直前のブドウが、太陽を浴びて実をぷりぷりさせている。
「試験用栽培」と掲示してある。
よく見ると、なんと何十種類もの品種のブドウが生っているではないか!
区画ごとにこんな感じに標識もある。


なんて素敵。
欧州のものから日本のものまで世界中の品種が勢ぞろい。
形や大きさ、色、重さ、品種ごとのブドウの違いを一気に見れるなんて、こんなチャンスは滅多にない。メジャーなミュージシャンに急にいっぱい出会えたような気分。
しかも、その種類がハンパない。何十種類も・・・。




ブドウたちとさんざん戯れたあと、見上げると、小高い丘に聳え立つ白い建物。
これがセラー・ドア。モダンな構え。

手前にある奇妙なモニュメントは、スペインの樽、「TINAJA」、ティナハ。
この巨大な素焼の甕は、ドン・キホーテとサンチョ・パンサで有名なスペインのラ・マンチャ地方で、今も現役として使われているワインの発酵と熟成用の容器。古代ローマのAMPHORA(アンフォラ)を思わせる。




そこにたどり着くには、これまた素晴しいケヤキ並木をゆっくりのぼってゆく。
この風景は「小諸眺望百選」にはいっているとのこと。
緑が空が、美しい。


一日のうちに何度もミニ・ツアーが開催され、ワイン醸造に関してお話を聞いたあと、試飲もたっぷり可能だ。

面白いお話を聞ききたくて、試飲カウンターでついつい長居をしてしまった。
課長の中山氏に、たっぷりと説明してもらった。

このワイナリーは、近年ワインに関する賞にも名乗りを挙げている。
国産ワインコンクールで、マンズワインから出品したワインが今回は金賞3つ、銀賞8つ、そのうち部門トップが2つと大健闘だったそう。金賞を獲得したのはこの3つ。
「ソラリス 信州小諸シャルドネ樽仕込2002」
「ソラリス 信州小諸メルロー2003」
「ソラリス 信州千曲川産メルロー2002」。
どれも素晴しい味わい。バランスがよい。
小諸では、カベルネ・ソーヴィニオン、メルロー、シャルドネを主に栽培しているとのこと。この土地に合うのだろう、まるでフランスの地のよう。
他にナイアガラを使ったものも、果実の凝縮感があり、スマートな仕上がりと感じた。




ここまで質を上げたのには、「マンズ・レインカット栽培法」の開発、成功があったからとのこと。
日本の葡萄産地はヨーロッパに比べて降雨量が多いため、果実が完熟する前に腐るなど、良質のワイン用葡萄 ができにくい事情がある。で、このように開発ビニールで覆う技術が開発されたのだ。

様々な試行錯誤ひとつひとつが、ワイン1本に凝縮されているのだ。
これは、マンズワインが特許を取得しているとのこと。


興奮冷めやらないままケヤキ並木を下った。
品質も素晴しいし、誰もが気軽にワインに触れられる・・・。
「難しい話は抜き、いつでも自慢のワイナリーへどうぞ」って気持ちが伝わってくる。


名前の由来にも惹きつけられた。
「マンズ」は、キッコーマンの社名、「MAN」から。同時に、聖書に記されているラテン語「天から授かった食物「MANNE、マナ」からも由来しているという。


今年は訪問した翌日から収穫開始とのこと。
是非御訪問あれ。

詳しくはコチラを。
マンズワイン   




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