TASTING CUBE

Wine by your side…我が家は毎晩がワインサロン。最近のマイブームはBOX WINEです。

コルクの活用

2006-04-14 11:01:50 | ワインのまわり
ゴージャスなワインのコルクを友人に贈呈。
彼女と私には同じコルクの活用法を持っているから。さて、コルクを何に使うでしょう?
これで、包丁を磨くのだ。刃金の包丁は手を抜くとすぐ錆びる。クレンザーをつけてコルクで擦ればあっという間にキレイに。お魚を捌いたいたりしたときは、臭みも残取れるので是非おすすめ♪

さて、ワインに栓をするコルクについて。
コルクはポルトガルを主産地とする地中海沿岸に生育するコルク樫の樹皮のから作られる。樹齢約20年で、幹の直経が25cm位になると最初の剥皮を行い、以後9年周期で皮を剥いで様々な用途に使用され、樹齢250年くらいになるまで伐採することなく収穫が可能だそうだ。一回皮を剥がしたら、次まで20年も待つなんて気の遠くなる話だと思いませんか?

最近はワインのコルクのスクリューキャップ化が進んでいる。ワインオーストラリアやニュージーランドの先鋭的な造り手から始まったこのムーブメントは、その是非を巡っての話題が尽きない。もともとこれらの国ではコルクが取れないらしい。

そして私はこの変化のスピードを実感している。オーストラリアに行ったところ、どのワイナリーもコルクを使わない方向に着実に意向していた。最近の試飲会でも、USA、ドイツワインなどでノーコルクなどよく見かける。

 世界に流通しているワインの内、5~7%の割合でコルクダメージが発生していると言われているそうだ。また天然素材でもあるコルク栓はその品質のばらつきにより、熟成度合いがボトル毎に異なることもある。
 では、ワインをコルクで栓をする理由は?もともとはそんなにいろいろな材質からよりすぐってコルクにした、というわけでもあるまい、古くワイン造りを重ねてコルクになったんだと思う。現代では、「コルクが若干空気を取り込むことにより、ワインの熟成が進む」とされていた。
しかし近年、「瓶詰め後の赤ワインに起こる成長や熟成にとって、酸素が重要な要素ではないということは明らか。栓を通して一定量の酸素が入らなくても赤ワインの熟成は進む」とされる論文や、フランスでなどの研究結果が発表され、支持されるようになったのだ。

自分がこの研究をしたわけではないから、実感がない。私の回りにあるワインがぜーんぶキャップシールになってまったらつまらない感じもする。


ワインを飲もうとするとき、コルクの抜栓という、すぐに飲めないパフォーマンスが好きだ。飲まれるまでに様々な時を重ねてきたワインがいよいよ人目を見る、このたっぷり感もずっと楽しめるといいな。