怒れる中年

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地震によるダム決壊の恐怖・・・藤沼ダムの報告①

2011年07月17日 | 地震でダムは大丈夫?

あなたは、東日本大震災によってダムが決壊し、住宅の全半壊だけでなく、7人が亡くなり、今もって1歳の男の子が行方不明になっているということを、知っていましたか?

知らない方が多いのでは? つい1か月ほど前までは、私も知りませんでした。

自分のところ(山形県)のダム(月山の麓にある寒河江ダム)は大丈夫か、と調べているうちに、「えっ! 3.11でダムが決壊したの?」と知ったわけです。

   

ここで、ちょっとヘソを曲げてみたい。

「知らないってことは罪じゃないの?」

「誰も教えてくれなかったから・・・で、済むの?」

原発のことも、ダムのことも、「政府もマスコミも教えてくれなかったから・・・」では、自分たちの安全も、生活も、守れないんじゃないの? 

これが、今回の一連の事態の教訓の第一じゃないのかな。   

政府も、テレビも、教えてくれなくても、自分たちでネットワークをつくり、自分たちで情報を集め、自分たちの生活や安全を自分たちで守っていく努力が必要だと思う。もともと、中国などの人たちは、そうして自分たちを守っているんじゃないか。

   

自分の無知を恥じるからこそ、自分の眼と自分の足で、そして自分の肌で感じるために、今日、福島県須賀川市のダム決壊現場に行ってきました。

灌漑用に作られた藤沼ダム、今回の地震で決壊し、150万トンの水が一気に濁流となって沢を駆け下り、山あいの集落を襲いました。須賀川市長沼地区。

北町という集落では、半壊で助かったお宅のおばあちゃんが、「地震がおわって良かったね」と、近所のお年寄りとお茶を飲もうとしたところへ、ごーっと濁流が流れ込んできた・・・と。

柱にすがって、何とか助かったと。

しかし、11軒の住宅のうち、残ったのは4軒だけだと。

近くの家では、おばあちゃんと1歳の子どもが流され、助からなかった・・・と。

    

今日は、とり急ぎ、報告の第1報です。

今回の写真は長沼地区滝の集落です。

    

◆ 写真1、ダムの濁流はこの森から奔流となって押しよせた。

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◆ 写真2、濁流は住宅を、人間の生活と生命を、呑み込んでいった。

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◆ 写真3、その威力は、コンクリートの護岸も破壊した。

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◆ 写真4、4か月経って、失われた生活の跡は草ぼうぼうの原に。

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