怒れる中年

あなたは怒ることを忘れていませんか?  ①なんで借金しなければ勉強できないの! ②働きたいのに預ける保育園が無い、えっ!

福島と沖縄、為政者の思惑に振り回され苦悩する民衆・・・福島・飯舘村に行って痛感したこと

2017年03月04日 | 原発事故から身をまもるために

2017年2月18日、飯舘村で「避難指示解除を前に6年間を振り返り 飯舘村・村民の未来を考える」シンポジウムがありました。主催は飯舘村放射能エコロジー研究会とありました。

震災以来、宮城県石巻の大川小学校跡には毎年、慰霊に訪ねているのに、福島は地震でダムが決壊し7人が亡くなり1人が行方不明となった須賀川市の藤沼ダム跡に行っただけなので、福島のみなさんには申し訳ないような気持ちで参加しました。

これは集会の最後のほうでおこなわれた発表者全員との質疑・応答です。一人一人の思いのこもる討論でした。

 

シンポジウムでの討論の一コマです。真剣な討論に、福島の抱える現実の重さを考えさせられました。

以下は村民の訴えです。

「公営住宅だった人には財物賠償がない。だが、今の公営住宅は新しくなってるからと前のようには安くない。年金だけでは暮らせない。仮設の高齢者は戻っても生活できない。足も店もない。ぎりぎりのはざ間で苦しんでいる」

 

「飯舘は自然に恵まれ、できる植物がたくさん採れ、また、薬草も採れ、病気になる人が少なく、3世代同居が多かった。」

「私の家は6人家族で、飯舘牛10頭とトルコキキョウを30a作り、牛は5代にわたり品種改良して飯舘牛を作ってきた。トルコキキョウは20年ほど前から作り、色といい、花もちが良く有名になり、高値で取引し、基盤に乗り農林大臣賞など、いろいろな賞をいただき、家族の励みとなりました。」

「月に5,6回は長泥に行き、震災前にいた3匹の猫にえさを与え、家のまわりの手入れをしてきました。…昨年(2016年)秋、国から説明があり、復興拠点を長泥に作り、ある一部は除染し、その他の土地は除染せず、5年後には避難指示を解除するという話です。

帰るにも帰れない。

帰っても何もできない。

この6年間長泥に戻ろうと決め、除染をしてもらい、仲間と暮らせることを期待し考えていました。

国の説明を聞いてくやしくて残念です。…」

 

「昨日、村長が『村は、戻る人中心で対応していく』と言っていた。それは非常に残念。戻るに戻れないんだ!」

 

避難指示解除という中で、戻る人、戻れない人が分断されている。

それぞれに、原発の炉心溶融という最悪事態に巻き込まれ苦しんでいる者同士が、分断され、対立さえさせられようとしている現状。

これは、国が原発被害の現状を糊塗して原発大国への道をしゃにむに突き進もうとしているからなのではないでしょうか。

 

福島に行って、沖縄を考えさせられました。

沖縄も、米軍普天間基地の返還という沖縄県民の悲願が、いつの間にか「辺野古移設が唯一の解決策」とされ、実は基地の返還ではなく日米両政府による基地の新設・増強が強行されつつある。国は、そのために県民同士の対立を煽っている…。

・・・・・私たちはじっくりと考え、話し合い、巨悪の手のひらで踊らされないようにしなければなりません。苦しんでいる民衆同士こそ手をとりあっていかなければ、と決意しました。

特に、若者の参加が少ない、ここを何とかしていきたい!

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
« 免疫力アップに挑戦② 山ぶど... | トップ | 「シリア危機 ユニセフ緊急... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

原発事故から身をまもるために」カテゴリの最新記事