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ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

尖閣の歴史を世界に/政治家のレヴェルは一般人より低い? 大向こうを狙って発言が仕事ではない。/シベリウスの名曲「フィンランディア」「黒ばら」

2025年05月12日 | 政治

中国の尖閣侵入について

中国は尖閣を台湾の領有にあるとしているが、台湾は中国のものとして絶対に後に引かない・・・これは「悲願の中国統一」であると・・・

では日本はどうするべきか・・・

今、尖閣諸島周辺が異常事態…中国による領海&領空の“ダブル侵犯”日本はどう対応すべき?

5月3日12時すぎ、中国海警局の船4隻(機関砲搭載)が、尖閣諸島周辺の日本領海に侵入した。そして12時21分、中国船の甲板からヘリが飛び立ち領空侵犯。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進し、ヘリは15分後に着艦した。海警局のヘリが領空に侵入するのは初めてだ。そして13時ごろまでに、4隻は領海外へ出た。

海上保安庁で40年以上勤務し、尖閣諸島周辺の警備を指揮した経験も持つ、元・第3管区 海上保安本部長の遠山純司氏は、「中国は尖閣に対するプレッシャーをかけ続けているが、そのかけ方は非常に巧妙だ。島を奪取しようとする直接的な行動ではなく、国際法的には問題のない、領海のギリギリ外側にある接続水域を回り、たまに領海に突っかかり『権益がある』とアピールしている」。

現場の対応としては、「物理的に船をぶつけて領海外に出す、武器で威嚇するなどはわかりやすい。ただ、その後に何が待っているか。真珠湾攻撃で日本国民は拍手喝采したが、その先に待っていたものは何か」と、その難しさを明かす。

そして、自身の経験を振り返る。「私は平成28年(2016年)に尖閣警備の指揮官だった。その年は8月に、過去最多となる200隻の中国漁船が押し寄せた。これらは禁漁後に魚を捕りに来ただけだったが、漁船を保護するように中国海警局の船も過去最多の28隻入ってきた」。

その時に、指揮官として“3つの指示”を出した。「絶対に島に上陸させない。これは死守する」「絶対に船にぶつけない。向こうがぶつけてきても、必ず『日本がぶつけてきた』と言う。それを口実に付け入る隙を与える」「必ず証拠のビデオを撮影しろ」。これらの方針のもとで、1週間かけて事態を解決したという。

こうした対応に「弱腰だ」といった批判もあるが、「結果として上陸させていないし、船にダメージも与えていない。死傷者もいない。それがベストな対応だ」と反論する。「大事なのは外交や政治だ。現場でカタを付けようとすると、必ず血が流れ、下手すればウクライナやガザのようになる。現場で踏みとどまり、時間がある程度かかっても、政治や外交で決着がつくのを待つしかない」。

しかしながら日本人の国民性として、「せっかちで、その場で落とし前を付けないと我慢ならない性格がある。だから先に手を出してしまい、その後に取り返しのつかないことに発展する」とも考える。

今後もし上陸させてしまえば、どのような事が起きるのか。「上陸すれば海上保安庁は、身柄を確保して刑事手続きを行っていく。民主党政権時に、中国漁船が日本の巡視船にぶつかり、漁船の船長を逮捕した事案があった。それに対して、中国は在中日本人の身柄を拘束したり、レアアースの実質的な禁輸を行ったり、本質と異なるところで、どんどんハラスメントをしてきた」。

中国では「三戦」と呼ばれる戦術が知られているとして、「まずは世論を自分たちの味方にする。次は心理戦。3つ目は勝手な法律で既成事実を作る。軍事だけでない手段を用いて、どんどん自分の権益を増していく」と説明する。

これに遠山氏は「日本もある程度は見習う必要がある」と提案する。「どんどん対外的に正しい発信をするべきだ。3月に船が領海内に92時間入ったとき、海上保安庁は『正当に日本の国内法を適用して排除した』と言った。従来は無機質な発信だったが、初めて『排除した』という言い方をした。今後もあらゆる場面で、丁寧に説明することが必要だ」。

(『ABEMA Prime』より)

また、こんなニュースが・・・

尖閣沖EEZ内に中国海洋調査船 海中にパイプのばす

11日、沖縄県尖閣諸島沖で、中国の海洋調査船がパイプのようなものを海中にのばしているのを海上保安本部の巡視船が確認しました。 現場は尖閣諸島から北北東におよそ236キロ離れた場所で、日本の排他的経済水域内です。 巡視船が、日本の同意を得ていない調査活動は認められないとして無線で中止を要求すると、調査船は海域を離れたということです。 (「グッド!モーニング」2025年5月12日放送分より) 

【鎌倉時代の尖閣航路から琉球大貿易時代へ】【石井望】@沖縄空手会館(2024/12/7) - YouTube

ブログ主・・・尖閣の問題は「台湾」問題でもあった。習近平政権が「中国統一」に欠かせない台湾、尖閣はそれに付随するものだという見解を撤回する気はない。日本はどうでるべきか、石井望先生が今まで世界中で「尖閣の歴史」を講演、英国のオックスフォード大学や北欧、アメリカ、さらに「中国」の学者らと渡り合い、近年では「香港大学」にて講演をされた。
しかし自民党政府は石井先生の努力に対して冷淡だった。政治家は無関心といっていい。「歴史」に詳しい政治家などほんのわずかしかいないのだ。それより「票」「献金」であった。
報道もその場だけだった。

根本問題は「尖閣は台湾に属し、中国共産党政府は台湾は中国のものである」という中国の悲願ともいうべき「国内世論づくり」に徹していることだ。

日本が無事に尖閣を護るにはどうすべきか・・・「歴史戦」をあきらめてはならない。
日本は「歴史戦」で世界に堂々と勝利すべきだ。台湾は尖閣が「台湾のもの」と言っていることも、またフィリピンまで所有権を主張している。本当に難しい問題だ。
「尖閣」を譲ると次は「琉球(沖縄)」の所有権が危なくなる。

せっかちにならずに、じっくりと「歴史戦」を世界に訴える石井先生の努力を応援したい。
来月はカナダのトロントでの講演、日本政府は無関心ではいけない。なんらかの応援をすべきだ。

それと・・・政治家のレヴェルが低い、話にならない輩が多すぎる、ましてやタレント候補頼みなんて国民の税金の無駄遣いだ。
実力もないのに「世襲議員」も「当然のように」出てくる。
政治家は「世界の歴史」に詳しいことが最低条件だ。
「日本はスゴイ」というホシュ系の気持ちもわかるが、それ一本では紙芝居である。
それを唱えておけば政治家の仕事は済んだ、というのでは冗談では済まされない。

石井先生は政府の「尖閣」資料にも貢献されたが、政府はそれを広めたというのは広報くらいだった。
政府の広報
尖閣諸島 ~どの国の支配も及んでいなかった無人島~|内閣官房 領土・主権対策企画調整室

台湾は中国としたのは清王朝の康熙帝の時だった。しかし実行はしていない。
これとは別に香港だが、アヘン戦争のあと、香港をも英国に貸し出すことになってしまう。
後に中国共産党が国民党を追い詰め、国民党は台湾に逃れた。台湾は中国共産党政権と決別、今に至る。
「尖閣」は歴史的にも無地主だった。これは歴史的事実だ。それを日本は世界に所有権をどこの国もないということを確認の上で日本の領土に入れた。当時は中国の地図にも尖閣はない。

石井望先生の動画は以前から見て知っていた。自民党は学者の意見を解する政治家に欠けていた。
私は石井先生が「はるか遠くの長崎から三宅博氏に一票を入れました」とフェイスブックにあったので、三宅先生に報告し、それから石井先生・クライン孝子氏・三宅博氏のつながりができてきた。三宅先生没後も石井先生の講演は東京・九州・沖縄まで聴きに行った。

ブログのティールーム
コーヒーゼリー に対する画像結果

本日はシベリウス作曲「フィンランディア」について。・・・音楽は歴史を語る。

【クラシック名曲解説】フィンランディア/今も愛されるシベリウスの愛国的名曲の聴きどころを紹介

これに寄せられたコメント

フィンランドとロシア、ソ連の関係は微妙ですから。ロシア側は完全に自分たちの土地だと思い込んでいる様で、執拗に攻め込んでは占領しようとしていました。恐らく今でも自分の土地と思っているでしょう。そんなロシア、ソ連に対抗する、ナショナリズムを鼓舞する曲ですから、地元ではこちらが思う以上に大切な曲であると思います。

もう一曲、昔ビルギット・二ルソンが来日、リサイタルで聴いたシベリウスの歌曲「黒ばら」、今も忘れられない。
画像はひどいが、音質は十分に聴ける。

Birgit Nilsson - Svarta Rosor (Schwarze Rosen)

歌詞和訳

教えて、今日のあなたはどうしてそんなに悲しそうなの
いつもはとても陽気で明るいあなたが?
わたしはもう悲しくはないわ
あなたがわたしを陽気で明るいと思っていたときほどには
悲しみのバラは夜のように真っ黒なの

私の心の中では バラの木が育っているの
私の心を決して安らげないようにと
その茎にはあちこちにとげが生えていて
絶え間ない痛みと苦しみを与えている
悲しみのバラは夜のように真っ黒なの

5月のデュークオブエディンバラ2 | Kako's Roses
黒ばら(写真はネットより)

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