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ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

青山繁晴 「インサイトコラム」・「ザ・ボイス」

2015年10月01日 | 政治

★ 青山繁晴氏のラジオ番組2つ

青山繁晴 インサイトコラム 2015年9月30日
・・・メタンハイドレードで東京五輪の照明が可能


2015/10/01 ザ・ボイス 青山繁晴
2015/10/01 に公開
1.安倍総理が自民党幹部5人の続投を明言 ・・・党四役を続投させる方針。青山さん、全部明言してしまうというのは超異例。
  内閣の骨格を変えないと。
  やりたい改造は今回がはじめて。未入閣の人で当選回数が多い人は当然期待する。
  そうしたことを避けたいために総理はこんなことを言ったのか。
  谷垣・二階等は変えない。二階氏は獅子身中の虫だからここに置いておきたい。
  国内対策である。(たとえばオバマ政権はそれができない。オバマ氏は電話も苦手。)
  他に、安倍総理は女性の政治家を取り込みたい。
  稲田氏を後継者にしたい、稲田氏は圧力には平気。
  今回は官邸サイドからダミーの内容の記事をマスコミに流した。
  内閣改造は待機の人を見ないようにしている。財務省にとってはおおいに困る。
  10パーセントで軽減税率は考えられない。本当は減税があってもおかしくない。
  
2.9月の日銀短観 大企業の製造業が3期ぶりに悪化
  ・・・中国経済は明日がどうなるのかわからない。
  日本経済は目先がチャイナショックがあり目先の景気は見た目より悪い。
  消費増税の凍結を総理は考えている。

3.逮捕された日歯連の3人が理事会で迂回献金を決定か
  ・・・組織内の候補を支援するために完全な違法行為をした。
  日歯連の件は歯の治療代金から違法献金が。参議院は良識の府といいながらお金が背景。
  「一院制」は反対、衆議院だけでは危なっかしい。
  参議院はボランティアの報酬ナシの10人くらいで取り組むのはどうか。

4.橋下新党が きょう結成表明へ
  ・・・下村氏の後の文科大臣、石破さんはどうなるのか?
  大阪の松井・橋下氏は国政の新党「大阪維新の会」を表明。
  11月22日の大阪府知事選などの結果次第か?
  官邸がどういうスタンスかさっぱりわからないという声。
  府知事選に自民党候補はハッキリしていない。
  国会であてになるのを確保したいという安倍総理。
  大阪都構想が再チャレンジというのも安倍・橋下会談の結果?
  官邸からでは大阪の自民党はあてにならない。
  選挙は「知名度優先」、吉村さんという弁護士を橋下氏が応援。逆効果か?
  橋下氏は水面下で安倍総理と会談する予定か?


5.総務省がマイナンバーの推進本部を設置
  
6.中国の連続爆発事件 けさもアパートで爆発
  今日午前も再爆発があった。今日、「国慶節」である。
 チワン人(チワン族とは言わない)一番多いのがチワン人である。
 民族としてはタイ人に近い。少数民族の中で最も人数が多い。
 今までおとなしかったが、そんな民族も中国の共産党王朝に対し、「王朝の交代」がある?
  

7.韓国ポスコが新日鉄住金に300億円を支払い和解
  ・・・韓国は300億円払うということになったが、韓国ははじめて非を認めた。
  他に影響するだろう。

8、その他  

フォルクスワーゲンの件、自動車業界全体に影響がと心配の声。

ロシアはシリア空爆を開始、自称イスラム国のいないところをロシアが空爆、
世界戦争の引き金になってもおかしくない、アメリカが出ないことをよくわかってやっている。
菅さんが言ったようなコメントどころではない。


・・・インドネシアの高速鉄道の受注が中国に決まった理由。裏でつながっている話。
  日本政府自体が「まさか中国が」と甘く考えていた。
  単に中国に決まったという話ではない。中国は世界のルール破り。
  インドネシアの現代の政権と中国が裏でつながっているということ。
  中国の武器を買わないのはベトナムとインドネシアだけだった。
  世界のルールを可笑しくすることに日本加担したことになる。
  
  中国で日本人がとらえられていること、日本人は民間人をスパイにすることはない。
  中国と北朝鮮も悪くなっているなど不安定。





コメント (10)
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元衆議院議員、渡部篤氏のサイトにKenさまのエッセイを発見!!

2015年10月01日 | 歌曲

★ これはわがブログにも時々コメントでいらっしゃる若きバリトン歌手、Kenさまの20代後半の時のエッセイである。
政治家渡部篤氏がブログにKenさまのエッセイを全文そのまま貼り付けている、というのはよくわからないが、
なつかしいエッセイなので「共有」ボタンを押してここに転載した。

私は、このKenさまのエッセイを以前何度も拝読していたので間違いない。
なお、世界で活躍中のKenさまの実演を横浜日帰りで直接聴いたことがあるが、その歌の気品・音楽性と声において、きわめてすぐれた歌い手と直感した。特にチャイコフスキーの「あこがれを知る人だけが」はロシア語で歌われ、ホロストフスキーすら側にも寄れない名唱だった。

私のブログへのコメントにはダヌンツィオやバイロンなど熱く語られたのが印象深く、文学・歴史と音楽を常に結びつけ、その解釈には常に一流の芸術家の魂を感じさせるものであった。


http://blogs.yahoo.co.jp/atunao2002/65372330.html



「三島由紀夫はダヌンツィオを生涯にわたって愛したが。」 

トスティのダヌンツィオの詩による「4つのアマランタの歌曲」から第二曲目、「暁は光から」。歌うのはテノールのダニエーレ・バリオーニ。わたし自身もコンセルヴァトワールの記念演奏会で歌った歌曲集である。3曲目の「虚しき祈りInvan oreghi」などはイタリア歌曲の名歌ではあるまいか。
また彼女のもうひとりのマエストラ、Gabriera Besanzoniはダヌンツィオからその歌声を愛され、「ガブリエーレからガブリエーラ」へ、という指輪を贈られたという。
ダヌンツィオの歌曲で終えることができたことは感無量である。そしてその後もわたしはこの歌曲集を歌い継ぎ続けるであろう。
この第二曲目はもっとも有名であるとともにトスティのエッセンスであり、同時にダヌンツィオのエッセンスでもある。
この曲はイタリアが誇れる作曲家と詩人との偉大なる交差点であり、いわば二人の最高の愛児であり、また二人の魂の眠る十字架である。

この詩はいっけん情熱的だがなかなか内容は深くまた多様な解釈を含んだ魅力的な詩だ。
詩人ダヌンツィオの血潮から夜をも照らす芸術の太陽が生まれてほしいという理想的な願い。
これは音楽なき世は錯誤であるという、ダヌンツィオの尊敬するニーチェのことばを思わせるではないか。(わたしがこれを訳すとき、最後にニーチェ的に、倒置法で訳してみた。)
だがそれだけの詩ではない。
これは同時にダヌンツィオによるヴァーグナーへのオマージュでもある。
ダヌンツィオが愛した「トリスタン」がところどころにちりばめられる。

O dolce stelle,è l'ora di morire.
Un più divino amor dal ciel vi sgombra.

このくだりは即座に、トリスタンを彷彿とさせるだろう。
「おお、降り来よ、愛の夜を、
我が生きることを忘れさせよ。
汝のふところに我を抱き上げ、
現世から解放せしめよ」
(トリスタンとイゾルデ 第二幕)
Morir debbo. Veder non voglio il giorno,
Per amor del mio sogno e della notte.
わたしも死ねばよい、昼など見たくはないのだから
わが愛の夢、愛の夜がために。
このくだりはやはり有名なトリスタンのこの歌へと直結していく。
「こうして私たちは死ねばよい、
離れずに、永遠にひとつとなり、
果てなく、目覚めず、不安なく、名もなく、
愛に包まれ、我らかたみに与えつつ、
愛にのみ生きるために!」
(トリスタンとイゾルデ 第ニ幕)
が、この詩とトリスタンの違いは、この詩には恋人は出てこないということだ。
この詩は、詩人の一方的な愛であり、一方的な願いなのだ。
詩人はトリスタンの語り口は借りたが、かれが語りたいのは耽美的で閉鎖的な恋人たちの共同体のことではないのだ。
とりあえずここではそうではない、、、。


三島由紀夫はダヌンツィオを生涯にわたって愛したが、かれの存在は同時にダヌンツィオという詩人を解き明かす鍵でもあるとわたしは思ってきた。
この詩における太陽、それは「豊穣の海」の勲が最期にみた太陽と重なるのはわたしだけであろうか。
「正に刀を腹へ突き立てた瞬間、日輪は瞼の裏に赫奕と昇った」(豊穣の海 第二巻 奔馬より)
憂国の士である勲のまぶたに昇った太陽は天皇陛下の象徴であり、日本そのものの姿であった。それは崇高な太陽だった。
ダヌンツィオもまた憂国の士であった。
だから、
O dolce stelle,è l'ora di morire.
Un più divino amor dal ciel vi sgombra.
このくだりの神聖なる愛とは、ただのことば遊びではないはずだ。
この太陽はダヌンツィオにとってはイタリアそのものであり祖国であった、と考えることもじゅうぶんに出来るのだ。
そうすると、母なる胸、青ざめた(荒廃した祖国の)大地、ということばが急に、憂国的なものに思えてくる。
この詩における夜が、ある時代を覆う''夜''であると思えてくる。


まあ、もっとも詩を解釈しようなどという愚かなことはこの辺でやめよう。
一週間後、わたしはイタリアに二週間研修し、さいごは完全な休暇として、ふたたびガルダ湖で過ごそうと思う。
湖のほとり、朝まだき、わたしはこの詩をつぶやき歌うだろう。

この歌曲ほど名演に恵まれたイタリア歌曲もない。
とくにテノールが覇を争い、さいごのアクートは、ほとんどプッチーニの最高音を聴くかのようだ。
ティート・スキーパのまさにローマのダヌンツィオの時代を感じる演奏、
このバリオーニによるドラマティックな演奏(いちばんわたしのダヌンツィオのイメージに近い)、
クラウスによる詩人のデリケートさが出た演奏、
さいきんではファン・ディエゴ・フローレスのパリでの演奏が素晴らしく感じた。
リクエストしてみたいひとはヨナス・カウフマン。
バリトンは、、、バリトンが歌うときは最後のアクートはソ、音域も広く、難しい。
でも、やっぱりわたしは歌いたい。
バスティアニーニが歌ったものがあったらよかったけど。。。
''L'alba separa dalla luce l'ombra'' Gabriere D'Annunzio
L'alba sepàra dalla luce l'ombra,
E la mia voluttà dal mio desire.
O dolce stelle,è l'ora di morire.
Un più divino amor dal ciel vi sgombra.

Pupille ardenti,O voi senza ritorno
Stelle tristi,spegnetevi incorrotte!
Morir debbo. Veder non voglio il giorno,
Per amor del mio sogno e della notte.

Chiudimi,O Notte,nel tuo sen materno,
Mentre la terra pallida s'irrora.
Ma che dal sangue mio nasca l'aurora
E dal sogno mio breve il sole eterno!
''暁は光から'' ガブリエーレ・ダヌンツィオ
暁は光から闇を分かち、
わが欲求から快楽を分かつ。
おお、愛しき星たちよ、滅び行く時は来た。
さらに崇高な愛が 夜空からお前たちを退かせるのだ。

燃ゆる瞳よ、おお、もはや戻らぬお前たち、
哀しみの星たちよ、けがれなきまま輝きを消すがいい!
わたしも死ねばよい、昼など見たくはないのだから、
わが愛の夢、愛の夜がために。

わたしを包んでほしい、おお夜よ、お前の母なる胸に、
青白い大地が露に濡れるあいだに。
ねがわくば、わが血からは暁が、
わが儚き夢からは生まれてほしい。
永遠の太陽が!
訳 Ken WATANABE  (以上・・・文中、太字にしたのはベッラです。






★ ではベッラが選んだのはこの演奏、まだ電気録音ではありませんが、1917年録音のエンリーコ・カルーソの歴史的録音を。
後世のすべての名歌手がカルーソの歌にあこがれ、勉強しました。
トスティは偉大な歌手カルーソの声を頭に置いてこの曲を捧げたのでした。それがこうして実現したわけです。
バリトンのバスティアニー二やカップッチッリが歌うと「憂国」の思いとゆるぎない自分の信念が確かなものになったと思うのです。
ヴェルディのオペラのように・・・。

Enrico Caruso, Tosti: L'alba separa dalla luce l'ombra (Victor, 1917)



★ それでは往年の名テノーレ、バリオーニの歌唱をお聴きください。

曲は違いますが「マリウ、愛の言葉を」をどうぞ。

かってマリオ・デル・モナコがこのバリオーニのドラマティックな声に驚愕したと言っていましたが、
この曲は録音が良好なので往時の偉大な声を再現しています。

Daniele Barioni - Parlami d'amore Mari�・ - RAI 1966



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