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(公私ともに超多忙でまともにモノ考えてられない状態なので、簡単なメモ)
昨日、郵政民営化法案に反対して離党したいわゆる「郵政造反議員」11人の復党が本決まりになった(復党願を出したのは12人だが、平沼赳夫議員だけは誓約書を提出しなかったため復党を認められなかった由)。今後は落選した「造反(モト)議員」についても復党を認めていく方向。特に来年夏の参院選にくら替え出馬を目指す前衆院議員については、12月中旬にも優先的に復党を認める方向で検討に入ったそうである。
キ・タ・ナ・イ・なあ……。
復党組の一部は記者会見をしたが、出てくる言葉は言い訳と開き直りばかり。「民営化にはもともと反対ではなかった。もっと慎重に検討すべきだと言っただけだ」「法案に反対しただけ。民営化自体に反対とは一言も言っていない」……。そして「総選挙の結果、国民が民営化に賛成したのだから」。
人間、考えが変わることはある。変わるということ自体は別に何の問題もない。しかし政治家の場合は、「その人の考え方」を支持する有権者たちの、いわば代表(代弁者)として政治の舞台に上がっているのである。基本的なところでころころ替わってもらっては困る。いや、変わるなとは言わないが、それならば議員を辞めるべきだろう。あれだけ郵政民営化反対反対と声を大にして叫んでおいて、誓約書まで書いて古巣に戻るとは……。(誓約書全文は新聞などに掲載されているので皆さん読まれたと思うが、要するに自分が悪かった、ゴメンナサイ、これからは反抗しませんという内容。いったいどんな顔して書いたのか、書くところを見たかった。いや、秘書が書いたのかな)
これはどんなに言葉を飾っても、有権者への裏切り行為である。私は彼らに投票していないけれども、投票した人の中には金返せ――じゃなかった、「票返せ」と叫んでいる人も少なくないだろう。
キ・タ・ナ・イ・なあ……。
造反議員のセンセイがたは無所属生活がよほど辛かったのだろう、意地も誇りも投げ捨てて安倍総理の足元にひれ伏した。彼らは自分を「救って」くれた安倍総理に忠誠を誓うだろう。誓約書の中には「安倍晋三総理の所信表明を全面支持」という文言もある。今村雅弘議員に至っては、「全身全霊で総理のために頑張る」と記者会見の席上で明言した。あなたの忠実な子分(本当は奴隷と言いたいところだ……)になります、という媚態。その姿は正視に耐えないほど醜い。国政を預かる人物がそういう姿を見せるのは、それこそ子供の教育に悪いと思いませんか。
それにしても……安倍内閣のなりふりかまわぬ暴走の酷烈さには、思わず言葉を失ってしまう。教育基本法の改定は秒読みに入り、共謀罪も浮上。私たちは既に包囲されている。
◇◇◇◇◇余談◇◇◇◇◇
今日、知人と昼食を共にした時に教育基本法改定の話になった。その知人はいわゆる左翼ではなく、政治的にはむしろやや保守寄りの女性(既婚で子供2人。ついでにいうと、天皇皇后などについて語るときはちゃんと陛下と付ける人でもある)だが、「国旗掲揚、国家斉唱」を無理強いする動きは息苦しいという。彼女の言葉を要約して紹介する。
「今だって(東京の公立校は)いい加減うっとうしいのに、教育基本法が変わったらこれ以上うるさくなりそうで、ほんとにイヤ。そりゃ私は日本って好きだし、愛国心もあると思う。君が代にも日の丸にも違和感はない。でも、愛国心って上から押しつけたり、学校で教えたりするものじゃないよね。それをわざわざ法律に入れようというところに、キナくさい臭いがするんだ……」