民主党の執行部、総退陣――。
【民主党の前原誠司代表は31日午後、党本部で開かれた臨時役員会で、「送金指示」メール問題で党の信頼を失墜させた責任を取り、代表を辞任することを表明した。前原氏は「メール問題で政治決断が必要だった。自らに最大の政治責任がある」と辞任の理由を説明、党の態勢立て直しに向け、協力を要請した。鳩山由紀夫幹事長らも同時に辞任し、同日のメール問題調査報告書の公表を契機に執行部体制の一新を図る。
後継代表には小沢一郎前副代表、菅直人元代表らの名前が挙がっている。永田寿康議員(党員資格停止中)は31日中に辞職願を衆院議長に提出する考えを民主党幹部に伝えた】(3月31日、共同通信)
「とくらブログ」さん(http://ttokura.exblog.jp/m2006-03-01/#3117712)の所にもコメントを入れたのだが、私は実のところ、「こんな形で(つまりこんな事件で)」民主党の前原代表が辞任するというのは残念だ。前原代表を支持しているわけではない。むしろ逆で、「こんな政治家を代表にしているとは民主党も情けない限り」と思っていた(以前から松下政経塾を胡散臭い目で見てもいたし)。しかし――前原代表は、「その考え方のベクトル」や、政策の誤りを明らかにすることで退陣に追い込みたかった。最も問題視すべき部分で、追い込みたかったのである。それが実現する前に、こういうつまらない(と、あえて言う)事件で尻尾を巻くところを見るのは残念でならない。「その考え方のベクトル」が否定された上での退陣でない以上、彼(および彼と同質の民主党議員たち)が、再び党の中心に座る可能性も少なくないのだ。
変なたとえだが、ある小学校で生徒に「日の丸、君が代」を強制するばかりでなく、「国を愛せない奴は出て行くべきだ」「日本も正式な軍隊を持つ、世界に冠たる強い国になるべきだ」「正義の戦争というものも存在する」などとトンデモ教育を施す教師がいた。仮にA教師と呼ぶ。さすがに保護者達は驚き、それこそ「愛国心大好き」傾向のある親や「左嫌い」の親たちでさえ「行き過ぎじゃないの」と言い出して、保護者会を挙げて、彼の教育姿勢を問題にし始めていた。実はこの小学校には、A教師以外にも、何人か同じような考え方を持つ教師がおり、A教師ほど露骨な言葉ではないが、生徒達にコマッタ教育を施しつつあった。A教師に対する抗議運動は、そういう「考え方」そのものを批判する運動でもあったのだが……。
そんなある日、このA教師の息子が幼児誘拐殺人を犯した。そのことでA教師はマスコミに追いかけられ、近所からは「教師のくせに自分の子供をちゃんと教育できなかった」と白い目で見られ、……挙げ句の果てについに教師を辞職した。
そのおかげで、A教師の教育の誤りを追及していた運動は空中分解。A教師はやつれはて、妻もウツ病になったということもあって、「子供が犯した犯罪のせいで職を失って気の毒」などという声も聞かれ始めた……。
そういう話と、ほんのちょっと似ているような気もするのだが……。考えすぎだろうか?(いや、まだ前原代表への同情の声などがあがっているわけではないが、そのうち囁かれ始めるような気がして仕方ない……)
う~ん、ともかく私としては、ずぁんねんである。まあ、今後の民主党を少し見守ってみたい、という気はするけれども。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/6b/a354ba4b7055490b1685e2c282e6563a.png)
【民主党の前原誠司代表は31日午後、党本部で開かれた臨時役員会で、「送金指示」メール問題で党の信頼を失墜させた責任を取り、代表を辞任することを表明した。前原氏は「メール問題で政治決断が必要だった。自らに最大の政治責任がある」と辞任の理由を説明、党の態勢立て直しに向け、協力を要請した。鳩山由紀夫幹事長らも同時に辞任し、同日のメール問題調査報告書の公表を契機に執行部体制の一新を図る。
後継代表には小沢一郎前副代表、菅直人元代表らの名前が挙がっている。永田寿康議員(党員資格停止中)は31日中に辞職願を衆院議長に提出する考えを民主党幹部に伝えた】(3月31日、共同通信)
「とくらブログ」さん(http://ttokura.exblog.jp/m2006-03-01/#3117712)の所にもコメントを入れたのだが、私は実のところ、「こんな形で(つまりこんな事件で)」民主党の前原代表が辞任するというのは残念だ。前原代表を支持しているわけではない。むしろ逆で、「こんな政治家を代表にしているとは民主党も情けない限り」と思っていた(以前から松下政経塾を胡散臭い目で見てもいたし)。しかし――前原代表は、「その考え方のベクトル」や、政策の誤りを明らかにすることで退陣に追い込みたかった。最も問題視すべき部分で、追い込みたかったのである。それが実現する前に、こういうつまらない(と、あえて言う)事件で尻尾を巻くところを見るのは残念でならない。「その考え方のベクトル」が否定された上での退陣でない以上、彼(および彼と同質の民主党議員たち)が、再び党の中心に座る可能性も少なくないのだ。
変なたとえだが、ある小学校で生徒に「日の丸、君が代」を強制するばかりでなく、「国を愛せない奴は出て行くべきだ」「日本も正式な軍隊を持つ、世界に冠たる強い国になるべきだ」「正義の戦争というものも存在する」などとトンデモ教育を施す教師がいた。仮にA教師と呼ぶ。さすがに保護者達は驚き、それこそ「愛国心大好き」傾向のある親や「左嫌い」の親たちでさえ「行き過ぎじゃないの」と言い出して、保護者会を挙げて、彼の教育姿勢を問題にし始めていた。実はこの小学校には、A教師以外にも、何人か同じような考え方を持つ教師がおり、A教師ほど露骨な言葉ではないが、生徒達にコマッタ教育を施しつつあった。A教師に対する抗議運動は、そういう「考え方」そのものを批判する運動でもあったのだが……。
そんなある日、このA教師の息子が幼児誘拐殺人を犯した。そのことでA教師はマスコミに追いかけられ、近所からは「教師のくせに自分の子供をちゃんと教育できなかった」と白い目で見られ、……挙げ句の果てについに教師を辞職した。
そのおかげで、A教師の教育の誤りを追及していた運動は空中分解。A教師はやつれはて、妻もウツ病になったということもあって、「子供が犯した犯罪のせいで職を失って気の毒」などという声も聞かれ始めた……。
そういう話と、ほんのちょっと似ているような気もするのだが……。考えすぎだろうか?(いや、まだ前原代表への同情の声などがあがっているわけではないが、そのうち囁かれ始めるような気がして仕方ない……)
う~ん、ともかく私としては、ずぁんねんである。まあ、今後の民主党を少し見守ってみたい、という気はするけれども。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/6b/a354ba4b7055490b1685e2c282e6563a.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/0c/71f03fd6c60a5472a5cdc5afe577a4da.jpg)