大移動

ママは、“だいいどう（大移動）”がスキ。
ママ　　　「あ～、また…“でんわ”はダメだよ～。」
おとうと　「あ～、フフフフ。あ～、フフフフフ。」
ママ　　　「また、“でんわ”のマネしてるの？」
おとうと　「あ！」
ママ　　　「はい、かえしてくれて、どうも。」

ママ　　　「もう、どこでも、のぼれるから…“うえ”においてるイミないな～」
ぼく　　　「どうする？」
ママ　　　「よし、“だいいどう(大移動）”だ！」
おにい　　「よっしゃ～、てつだうよ！」
こうして、“たな”は“だいいどう(大移動）”した…かったが、
パパが“ようれんきん（溶連菌）”にやられてて、“たな”は“はじっこ”におかれた。
おにい　　「おれ、２かい～！」
おねえ　　「うちも～！」
ぼく　　　「ずるいよ！」
おねえ　　「じゃあ、うち、ここ～！　フワフワにする～！」
みんなで“たな・おうち”にした。
もちろん、おとうとは…こっそり“フワフワべや”にすわってた。

“たな”があったところに、“つくえ”がおかれた。

おにい　　「おぉ～、“そと”がみえる！」
おねえ　　「“けいさつごっこ”できるね！」
おにい　　「じゃあ、“そうがんきょう(双眼鏡）”もってこい！」
ママ　　　「スミマセ～ン、“そうがんきょう”で、ヒトの“いえ”をみたら…つかまりますよ。」
おにい　　「え～、じゃあ、“どうろ”みる。」
おねえ　　「じゃあ、なんの“くるま”がとおるか、チェックして！」
ぼく　　　「“かみ”にかいとく！」
みんなで“１６ごう（１６号）チェック”をして、あそんだ。
“だいいどう(大移動）”は、たのしいな～♪

秘密の場所

おとうとは、イスをもって…どこにでものぼれる。
ママ　　　「あれ、どこだ？」
おにい　　「そっちの“うえ”に、のってたよ。」
ママ　　　「え～、みえないけど。あ…」
おとうと　「…」

ママ　　　「なにしてるの？」
おとうと　「凹●∵凸×◎～」

どうやら、“せんたくものチェック”をしているらしい。
ママ　　　「かわいてる？」
おとうと　「△☒○～」
ママ　　　「おちないようにね。」
しばらくたって、しずかになった。
ママ　　　「どうした？」
おとうと　「あ！」

おとうとは、“しゃしん”をみつけて…ずっとみてた。
おとうとは、“ひみつのばしょ”から、なかなか…おりてこなかった。
“ひみつ”って、なんか…いいんだよな。

本物

ママが“ほんもの”のパイナップルをかってきた。
いつも“フルーツポンチ”にはいってる“かんづめ”とちがう…
“うえ”に、バサバサがついてて…
“まわり”は、チクチクしてる。
パパがサラリと“ほんもの”を、きってくれた。

パパ　　　「ほら、はじっこ。」
ぼく　　　「うえぇ～、いつもとちが～う。」
パパ　　　「そりゃ、ちがうだろ。」
みんなで、“ほんもの”をたべてみた。

おにい　　「うわぁ、うまい！」
おねえ　　「あま～い！」
ぼく　　　「うん、おいし～！」
おとうと　「…オェ」
ママ　　　「あ、いれすぎ～」
みんなで、ペロリとたべた。
“かんづめ”もいいけど、“ほんもの”もいいな～。

おもちゃの運び方

おとうとは“ミニカー”で、あそぶのがスキ。
いろんな“ミニカー”をもって、いろんなところで…あそぶ。
おにいちゃんたちは“ミニカー”をもっていくとき、
“ようふく”を“ふくろ”みたいにして、モリモリにいれてく。
おとうとも、やりたかったらしい…でも“ようふく”きてなかった。
だから…ここにいれた。

うまいこと、はいった…けど、うごけなかった。

それでも、ワシワシあるいて…ボロボロと“ミニカー”がおちて…
ぜんぶ“あし（足）”にあたって、ないてた。
“はだぎ（肌着）”のなかに、いれるのは…やめたほうがいい。

不審者対策

パパの“いもうと”のＥねえちゃんがきた。
Ｅねえ　「“しょうりんじけんぽう(少林寺拳法）”ならったの。」
おにい　「やってやって～！」
Ｅねえ　「おそわれそうになったら…ちょっと、つかんでみて。」
パパ　　「よし！」　　　
Ｅねえ　「そしたら、こうやって…こう…あれ～？」
パパ　　「どうだ！　オラオラ～！」
Ｅねえ　「ひえぇ～」

パパは、まったく“しょうりんじけんぽう(少林寺拳法）”させてくれなかった。
おねえちゃんも、“れんしゅう”してた…おとうとに。

おねえ　「こうでしょ？　こっちか…」
おとうと「…」
“しょうりんじけんぽう(少林寺拳法）”をおもいだしてるあいだに…おそわれるな、こりゃ。