字を書きたいキモチ

ぼくたちの学校が始まると、半日保育のおとうとは…ヒマになる。
おとうとは、自分の机をゴソゴソしては色々持ってくる。
『ひらがなシール』が出てくると、字を書きたくなったらしい。
おとうと「これ、やろっかな～」
ママ「この紙、使っていいよ。」
おとうと「じゃ～、これ、かいてみる。」
ママ「がんばれ～」
おとうとは、何やら書き始める。

おとうと「いっぱい、できた！」
ママ「おぉ～、いっぱいだ。」

おとうとの『書きたいキモチ』は、どんどんふくらんで…時計を持ってきた。
おとうと「これ、かく。」
ママ「なんだろ？」

何やら、がんばって書いている…

おとうとは、数字を書いていた。
おとうとの『書きたいキモチ』は、ムクムク育っている。

二人目の書道教室

夏休みの宿題で、ぼくは漢字ノートがキレイに書けないやら、計算ドリルの数字が読めないやらで…何回もやり直しした。
ママは、ぼくにも『書道教室』に行くように言ってきた。
おにいちゃんと一緒に『書道教室』に行って、筆で書いてみると…墨がにじんでボワッてなるし、へなちょこになるし…むずかしい。
でも、何枚か書いてるうちに…少しずつ少しずつ慣れてきた。
一時間半で、先生からＯＫがでた！

字を書くことだけを考える時間って、オモシロイ。
おにいちゃんも、去年の夏休みの漢字ノートがひどくて『書道教室』に行き始めたけど…一年で変わった。
スラスラと筆を動かして、書いていく。

字を書くことだけを考える時間って、オモシロイ。
ぼくが、どんな風に変わっていくのか…ママは楽しみにしている。

夏休みの寄り道

歯医者に行く途中、ちょっと時間があったので…気になってた公園に『寄り道』した。
ぼくとおとうとで、色んなモノを見つけた。
色んな形のドングリや、色んな種類のドングリの木や…
セミやセミの抜殻や…

キツツキの開けた穴や…

普段、見てそうで見てない色んなモノを見た。
たまには『寄り道』も、いいもんだ…
たまには『時間』を気にしないのも、いいもんだ…