寄り道

おとうとの“ようちえん”は“はんにち（半日）”が…おおい。
“おひる”ちょっとまえに、“おむかえ”にいく。
ママ　　「きょうは“よりみち”しよ～」
おとうと「“よりみち”？」
ママ　　「こっち～」
おとうと「こっち～？」
ちかくの“こうえん”で、“ふじ”がさきはじめた…

ママ　　「ここで“パン”たべよ～」
おとうと「やった～！」
“パン”をたべてると、おじいさんおばあさんがよってくる…
おじい　「ぼく、なんさい？」
おとうと「…」
おじい　「このパン、もらっていいのかな？」
おとうと「…」
しらないヒトとは、はなさない…ぜったいに。
“パン”をたべてると、いろいろみえてくる…
おとうと「キレー。」
ママ　　「ん？」
おとうと「ほら、キレー。」

ふとみると…“つつじ”がいっぱい。

あっちもこっちも…

“パン”をたべたら、あそびたくなる…
おとうと「ほら！」
ママ　　「なんだ？」

おとうと「たね。」
ママ　　「なんのだろ～」
おとうと「こっち！　いっぱいあるよ！」
ママ　　「これか～」

ちいさな“きのみ”をあつめて…“すべりだい”からダダダーッとながす。
キャッチできなくて、おもしろい。
プチプチとあたって、おもしろい。
“みどり”のなかの“よりみち”も…いいもんだ。

手作りのこいのぼり

おとうとが“ようちえん”で“こいのぼり”をつくった。
ママが“ようちえん”に“おむかえ”にいくと…
おとうと「みて！　ほら！」
ママ　　「おぉ～、こいのぼり～」
おとうと「ほら！　つくった！」
ママ　　「がんばったじゃ～ん。」
おとうと「もってく！」
ママ　　「いいよ～」
おとうとは“じてんしゃ”の“うしろ”で…
“こいのぼり”をパタパタとなびかせていた。
おとうと「いけ～！　イェ～イ！」
ママ　　「とばないかな～？」
おとうと「だいじょ～ぶ！　いけ～！」
ママ　　「…」
“おうち”につくと“こいのぼり”は…
グチャグチャにからまっていた。

ママ　　「あぁ～、からまってるし…」
おとうと「だいじょ～ぶ！」
ママ　　「…」
そういえば、ぼくのも…からまってた。
まいとし“こいのぼり”は…からまる。
らいねんも…からまるだろう。




　

ひさしぶりのオモチャ

ぼくは“しょうがっこう”で“ともだち”ができた！
うれしくって、いっしょにあそぶことにした！
“ともだち”には“いもうと”がいて…
おとうとと“ようちえん”で、おなじクラスだった！
うれしくって、いっしょにあそぶことにした！
ママが“ともだち”の“いもうと”のために…
“おままごとセット”とかを、だしてきた。
おねえ　「うわ～、ひさしぶり～！」
ママ　　「おい、きみのためじゃないぞ。」
おねえ　「わかってるって～」
おとうと「かして！」
おねえ　「ちょっと、まってね～」
いもうと「…」
おねえ　「“やりかた”おしえてあげる～」
おとうと「かして～！」
おねえ　「あぁ～～～」

けっきょく、おねえちゃんがつかってた…
“ひさしぶり”には、きをつけたほうがいい。