教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

体験に匹敵する本がほしい

2013-08-18 00:02:53 | 経済/経済/社会
先日、とある本を読んだところ、ロイターのニュースを毎日読んでいたら誰でも知っていることしか書いていなかった…なんてことを書いた。
それくらいのものだったら情報の価値はなかったという事の裏返しでもある。

ならば。
何だったら有用なのか?

数あるうちのその1つは、たぶん体験談だろう。

例えば、神がかり的に投資のうまいので有名なジム・ロジャーズ。
彼は同じく神がかり的に投資のうまいので有名なジョージ・ソロスとは正反対の行動派で知られている。

この男は、世界中を旅してまわり、ボツワナに入国した瞬間に他のアフリカ諸国とは全然違うことに感激し、その足で証券取引所にいってボツワナ株を買いあさり、後で大儲けした、という話がある。
他にも、中国にいって夜でも電気のつかないマンションがそこら中に建っているのを見て、中国株を全部手仕舞いした、という話もある。
これは体験に勝るものはないということわざの好例である。
ちなみに本人は冒険投資家と自称しているが、これ以上にその言葉が似合うナイスガイはいない。

とはいえだな。
たしかに、体験に勝るものはない、とはいうが、体験というものはコストがかかる。

いくらいま中国のシャドウバンキングが問題だとは伝え聞いても、現地でどれくらいヤバいのかはロイターのニュースを読んだだけでは全く伝わらない。
だからといって自分が中国に行って見てきたいかというと、そこまでする気はない。

だから、ある程度それに比類しうるものを本の形で出版してほしいと要望したい。



いくらJETROの資料を片手にファンダメンタル分析をしても、本当のところはその国にいかなければわからないと言わざるを得ない。

例えば韓国。

韓国の大本営発表によれば、どうやら外貨準備高は30兆円あることになっているが、米国債所有者名簿にはその2%も計上されていない(注:日本の外貨準備高のほとんど全額は米国債所有者名簿に載っている)事を自分の目で確かめてしまうと、ウォンの外貨預金なんて恐ろしくてとてもできない。

だが。
そういう話の前に、実際に韓国で仕事した人の話を聞けば、もっと明確にこれはダメだと判断できる。

どこのblogだか忘れたが、こんなことが書いてあった。

> 韓国の銀行では、融資するかどうかは個人的な関係によって決まるので、融資担当者の審査能力は無きに等しい。
> 私が知る限りにおいては、マジメに会計報告をしている会社など1つもない。

そして案の定↓こうなった。

業界1位の釜山貯蓄銀行が破綻―自己資本率は驚愕のマイナス50%
http://www.news-us.jp/article/287488157.html

こんな体験談を見てしまうと、投資のためにファンダメンタル分析するにすら値しないと判断せざるを得ない。(※1)
これはわたしが常々、韓国など投資不適格だ、と言っている根拠の1つでもある。

だが、こういう情報はほとんど手に入らない。
韓国の体験談として手に入る多くのものは、韓流おばはんが旅行に行ってきました、イケメンがすてきでした、料理がおいしかったです、みたいなものばかりだからだ。



サラリーマンやってる個人投資家の場合、いくら出しても1つの国に張るのは数100万円が限度なわけで、その調査のために数10万円出して現地にいくわけにはいかない。
これはコストパフォーマンスの兼ね合いからだ。

わたしは(日本国内で)不動産投資をやっているが、1000万円クラスの投資をするために数万円の渡航費をかけて現物を視察するのはリスク回避のためには当然やるべきだと思っているから、それはやる。
そして実際に現物を視察してやめたケースもある。

だが外国の場合はコストパフォーマンスが1桁悪化するためそうもいかない。

この問題を解決する有用な手段の1つは、活字で誰かの体験談を共有することだと思う。
だからそういう本を多く出版してほしいと言っている。






【※1】

韓国についてファンダメンタル分析することが無意味とは言っていない。
たとえば、

【韓国経済崩壊】サムスンの営業利益は数兆円単位で粉飾されている事が明らかに!!!!! 「減価償却費を経費扱いせず、固定資産税もかからない建設仮勘定に計上」 経費で消えるはずの金額をなぜか利益に積み増す!!!!!
http://www.news-us.jp/article/370425982.html

↑こういう都市伝説が一部でまことしやかにささやかれている。

だが。
たぶんこれはウソだ。

サムスンの英語の決算書を見ればわかる。
その額の多寡は妥当かどうかはともかく、減価償却費の費用計上は存在するからだ。

ウワサの真実を見極めるにはファンダメンタル分析しなければならないこともある。


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