教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

不動産投資家から見たふつうの人

2015-09-30 23:02:29 | 経済/経済/社会
いちおうわたしは不動産投資家である。
不動産投資家の中では資産規模からいって弱小も弱小と言わざるを得ないところだが、まあそれは置いといてだな。

そんなわたしでも1件目はかなりビビりながら買ったものだ。

株とは違い額が額なだけに、あれだけ多額の金銭をたった1つのものに張って、それでしくじったら二度とリカバリできないかもしれない。
・・・そう思ったものだ。

そんなわたしは本職とはほんの少しも関係ないというのに宅建とることにもなった。

自分の財産のかなりの額を不動産に賭けることのヤバさをできるかぎり回避するには、それくらい当然である。

しかし!

ふつうの人はどうやらそうでもないようだ。



親戚で何かしらんけど急にマンション買いたいというヤツがいてだな。
それで買う直前に相談を受けたので現地までいって契約内容を口語訳して説明してきたんだがな。

なんでこんなに気軽に買えるんだ!?

この物件に住みたいということには関心が強くモデルルームに何度も出入りしてはいるものの、その物件を買ってどれだけ損するかということにあまり関心を示さない。

どういう間取りがいいかについてはじっくり検討しているものの、物件に課せられている建築基準法や都市計画法の制約については資料に書いてあるのに読みもせず(読んでもふーんで終わるだけだと言っていた)、我輩が説明して初めて知ったという状況。

重要事項説明書と管理組合の管理規約集のコピーを急いで取り寄せてもらって本番の前に説明してきたのだが、それですごく安心したと言っていた。

だが我輩は不安が増大した。

全財産より遥かに大きな物件を買って、35年やそこらという遥か未来まで支払いに拘束されて、それでこんなに知識が不足しているのになぜ買えるのかということに、大きな不安を感じた。

自分の未来を35年先まで拘束する決定をなぜここまでいとも短時間で決められるのか?

でもふつうの人はそうなんだろう。
みんな家を買ってるからという(これから皆と同じことをする)安心感や(皆と同じことを今できていない)焦燥感もあるのだろう。

我輩が1件目を買うときもそうだったのだろうか。

いまや我輩はふつうの人より気軽に買っているけどな。