教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

ネオ三種の神器を予想してみる (上巻)

2009-08-12 00:00:05 | 科学
よのなかには三種の神器と呼ばれるものがある。

はじまりは鏡・玉・剣だった。
そして時がたち、(白黒)TV・洗濯機・冷蔵庫となった。
ほどなくしてそれは(カラー)TV・クーラー・自家用車と移り変わる。
(今世紀に入ってからの三種の神器もあるようだが、そっちのほうはよく知らん)

さて現代。

次は何が来るだろうか?
無謀にも新たな三種の神器を予想してみようではないかと思い至った。



[その①] ハイブリッドカー(またはフル電気自動車)

今、ハイブリッドカーの代表であるプリウスはバカ売れしている。
んなことは改めて言うほどのことでもない。

さて、なんでプリウスは売れるのだろうか?

いちばんベタな答えは
「燃費が良いから」
だ。

2番目にベタな答えは
「ハイブリッドカーは環境に優しいから」
だ。

これは正しいだろうか?

わたしはこの回答は正しくないと思っている。

燃費が良いものが欲しければ軽自動車にすれば良い。
長距離走行のときには軽では疲れるからイヤだとかいうのもあるが、用途の90%以上をしめる街のりでは軽で十分、いや軽のほうが運転しやすいくらいだ。
燃費が良いからというインセンティブにより軽ではなくプリウスを選択する道理は無い。

環境に優しいからというのも何かおかしい。
だったら、プリウス以外のハイブリッドカーもバカ売れしても良いからである。

ではなぜプリウスか?

まず、
 ・プリウスはハイブリッドカーの代表であり
 ・プリウスはハイブリッドのモデルしかなく
 ・プリウスならパッと見だけでハイブリッドカーだとわかる
ということが大前提として存在する。

ということは何を意味するか解るだろうか。

これは、プリウスのオーナ-がハイブリッドカーのオーナーだということが誰の目にもわかるということだ。

これじゃ説明が良くないな・・・。
これは、プリウスのオーナ-はハイブリッドカーのオーナーだということを自慢できるということでもある、と言ったほうが良いかな。

ようするにだ・・・。
他のハイブリッドカーを買ってしまうとハイブリッドカーだと自慢できない(他人がパッと見でハイブリッドカーだとわからない)ので、自慢したいヤツが購入したいと思うだけのインセンティブにならないと言いたいわけだ。



まず、そもそもなぜハイブリッドカーだと自慢できるのかということの説明もしなければならないだろう。

ハイブリッドカーは値段が高い。
これも高級車と同じ意味の自慢要素になる。

もちろんそれだけではない。
真の目的は、ハイブリッドカーを買うことによって
「オレ様は環境意識の高い道徳的な人物なんだぜ、へへっ!」
と自慢したいことにあるのだ。

昨今は市民レベルで環境意識が非常に高くなっている。
もちろん企業はそれをビジネスチャンスだとにらんでいる。
個人に買ってもらう製品を作る会社であればあるほどその傾向が強い。

だから企業は必死になって
「わが社の製品はこんなにエコなんですよ~」
と広告を出す。
中にはちょっと考えればエコでも何でもないようなものまでゴマカシでエコだと宣伝している。

そしてそれを買い求めたユーザーは、
「オレ様は環境意識の高い道徳的な人物なんだぜ、へへっ!」
というチッポケな自己満足を得るのである。



ひと昔前なら、自慢したいというだけの愚かなヤツらは皆こぞっていかつい高級車を買い求めた。
たとえばクラウンとか。

ところが、いまはクラウンからプリウスに買い換えるヤツまでいる。
クラウンにもハイブリッドのモデルがあるのにそうはしない。

なぜか?

それは、クラウンのハイブリッドモデルでは、パッと見ではハイブリッドカーだと誰も解らないからだ!
クラウンハイブリッドでは大して自慢できないからプリウスほどもてはやされないのだ!!



あと10年くらいすると、ハイブリッドカー(またはフル電気自動車)ではない普通の車を買った人は
「環境意識の低い不道徳者だ!」
と陰口を叩かれる時代になるかもしれない。

そしてそうなる頃、ハイブリッドカーは売り上げの大部分を占めるほど広く普及することになる。

こういった変なサヨク市民団体的な人格批判がおこるのは望ましくない。
もしハイブリッドカーの普及を促進したいのであれば、燃費の良い車の減税を施すとか、ガソリン税を増税するとか、そういった誘導的な政策により購入者に対するインセンティブを与えるようなやり方でないと、後で全然別の奇怪な大問題が起きることになるであろう。

たとえば、ハイブリッドで燃費が良いということを詠っているくせに普通の車と同程度以下の燃費にしかならないような、そんな韓国製ハイブリッドカーが市場でまかり通るような変な時代になるとかね(笑)。



かつて江戸時代には裏地に金を使って他人には見えない隠れた贅沢を楽しむ文化もあった。
だが、いかつい高級車に乗りたいようなヤツらの大多数がそんな隠れた贅沢を楽しむレベルにあるとは到底思いがたい。
どう考えても見栄をはって他人に自慢したいから以外に考えようがないと思うのはわたしだけではないと思うのだがねぇ・・・。



追伸:

あんまりこんな事を書いていると、読者からは
「キサマは環境意識の低い不道徳者だ!」
とでも言われかねないので、あらかじめ1ついい訳しておく。

わたしは道楽で風力発電に一枚かんでいる。
それに対してのわたしの投下資本分により我が家で使う電力量の10倍近くを発電している。
風車の製造時のエネルギーは加味しないならば、ガソリンやガスも加味したエネルギー消費よりも発電したエネルギーのほうが多いだろう。

だが、こういうのは話のネタにはなるが、自慢にはならない。
だからハイブリッドカーほどメジャーにはならないのさ。



(次回、ネオ三種の神器その②について・・・)