嘉永三年(1850)創業の老舗割烹、嶋村に行ってきました。
創業当時は仕出し料理店として江戸城にも出入りをしており、食材を運ぶ途中に桜田門外の変を目撃したという話も伝わっているそうです。
維新後は料亭となり、同店のサイトによると伊藤博文や井上馨などに愛され、時の重大事を話し合っていたそうです。
また『東京「幕末」読み歩き 志士の足跡を訪ねる』(三澤敏博/著)によれば、神風連の計画が二階の座敷で練られた経緯から警察の事情聴取を受けたということです。
徳川幕府や明治の重鎮ゆかりの味も、お昼時のランチメニューであればリーズナブルに味わうことができます。
名物だという金ぷら丼(1200円)をいただきました。
大きなエビ二尾としし唐の金ぷらが乗っています。
金ぷらはカリッと揚がっており、甘いタレがよく合い、ご飯の量も満足できるものでした。
テキパキと働く店員さんにお店の歴史をうかがったところ、本やサイトで得た以上の情報は得られませんでしたが、感じの良い対応をしていただきました。
幕末の味を再現した「幕末会席」という特別メニューも土曜日限定でいただけるそうなので、また訪れたいと思いました。
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