幕末掃苔屋 公式ブログ

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プチャーチンゆかりの地を訪ねて

2011年01月03日 | 掃苔録


日帰りで伊豆に行ってきました。
朝五時台の電車で出発し、東伊豆と西伊豆の両方に足を伸ばしました。

まず東伊豆を楽しみ、そのあと西伊豆の戸田(へだ)を目指しました。
戸田には電車が通ってないので、沼津に出て沼津港からフェリーで向かいます。
戸田での一番の目的は、軍艦ディアナ号で来航したロシア使節プチャーチンが宿舎としていた
宝泉寺を訪れることです。
この寺には、戸田滞在中に病死した水兵・ワシリーヤシカバケエフとアレクセイポトーチキン
の墓があります。
プチャーチン一行の戸田滞在の経緯については、私が愛読しているみなもと太郎先生の大河
マンガ「風雲児たち 幕末編」にも描かれています。
長年訪れたいと思っていた墓だったので、心を込めて合掌掃苔しました。

戸田の町には、嵐でディアナ号を失ったプチャーチン一行のために地元の船大工たちが洋式
帆船「ヘダ号」を建造したことを記念する戸田造船郷土資料博物館や、日露友好記念碑など、
幕末の日露間の心暖まる交流の歴史を伝える資料館や史跡が残されています。
これらを巡りながら長閑な戸田の町を歩いていると、清々しい気分になります。
地酒でも買おうかと思って入ったコンビニ兼おみやげ屋では、「ディアナ号の錨」というロシア
ケーキが販売されていました。

なお駿河湾は深いところだと2500mもあり、多くの深海生物が生息しているそうです。
そのため戸田は深海魚の町としても知られており、戸田造船郷土資料博物館には駿河湾深海
生物館が併設されています。
せっかくなので戸田港近くの深海魚専門店・魚重食堂で深海魚料理をいただきました。

※写真は「ディアナ号の錨」という名のロシアケーキ(戸田港にて撮影)