「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

北イタリアのアスパラガス料理

2016-05-27 05:40:00 | 2012・1・1
先日小ブログで北海道の朝とりアスパラガスの美味しさを紹介したところ、昔、北イタリアのルーゴ.ヴィチェンツア(Lugo.Vicenza)で、旧友(故人)と一緒に留学生活を送られていた夫人から、メールで次のような同地のアスパラ料理の想い出が寄せられてきた。

「アスパラは美味しかったでしょう。あの味は忘れられません。私どもがいたルーゴ.ヴィチェンツアもアスパラの産地で、5月一杯はすべて掘りたてのアスパラ料理です。ホワイト.アスパラでしたが、掘りたての味は忘れられません。朝掘りのタケノコと同じです。一般的には、きざんで茹でたものをオリーブ油やヴィネガーなどのドレッシングで食べますが、スープ、パスタすべて、この時期はアスパラジ―です。直径2,3センチもあって見事です、畑の端で朝堀りを求め、日本人にこの味を味あわせたいといったら、お年寄りが、近くの大きなチーズ工場へ連れて行き、真空パックにしてくれた親切な想い出が忘れられません」

今は便利な時代である。早速、お二人がいたルーゴ.ヴィチェンツアをネットで調べてみた。ヴェネチアから西65キロの人口10万人ぐらいのヴィチェンツアの小さな町のさらに郊外である。ヴィチェンツアは、町全体が全体がルネッサン期の有名な建築家の設計によるもので、ユネスコの世界遺産にもなっている。その近くにはイタリアで度の強い食後酒て有名なグラッパの醸造所もある。愛飲家であった旧友が夫人と共にアスパラ料理を食べ、グラッパを楽しんでいた姿が目に浮かぶ。その旧友逝きて、もう15年である。