goo blog サービス終了のお知らせ 

「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

都知事選めぐるおかしな人間相関図

2014-01-16 06:49:08 | Weblog
都知事選の細川護煕元首相と介添要一元厚労相が正式に立候補を表明した。新聞は”二強対決構図固まる”としているが都民にとっては好い迷惑だ。細川氏の立候補への理由は今一つはっきりしない。細川氏は”原発は国の存在に関わる問題で、危機感を持っている”というが、この問題は国政の問題で都政ではなく、知事を選ぶ上での争点ではない。

産経新聞(1月13日首都圏版3面)に「細川元首相をめぐる人物相関図」が載っていた。それによると、細川氏立候補に小泉純一郎が”連携”し、菅直人も”全面支援”野田佳彦も”師弟”関係にあるという。過去の総理3人までが、なんとなく細川氏を支持しているような印象を与える。あの小沢一郎(生活の党代表)までが”勝手連”で細川氏を支持している。いったい、どうなっているのか。

この相関図を見て、僕は”失われた20年”が思い出された。一般には”失われた20年”とは経済的には1991年から2012年を指すのだそうだが、政治的には僕には細川内閣(1993-4年)から羽田、村山を経て小泉内閣までの20年間が”失われた時代”に思われる。正直言って、この相関図の登場人物を見てうんざりしたのは僕だけではあるまい。

安倍内閣になって折角政治が安定し、経済も上向きになってきている。その時なのに”失われた20年”の政治家たちが、再び頭を持ち上げようとしている。都政には直接関係のない「原発」を争点に国論を二分しようとしている。都民の中には”紫匂いし、武蔵野の野辺に日本の文化の花咲きみだれ(一番)大東京こそわが住むところ、千代田の宮居はわが誇り(三番)”(1926年東京市歌)時代からの東京原人もいる。2020年の五輪に向けての郷土の発展をどうすべきかが、知事選の争点ではあるまいか。