「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       立春 陽気に誘われ懐かしの駒沢球場へ

2011-02-05 07:17:47 | Weblog
立春、昨日の東京は暦どおりの春がやってきた。気温は3月下旬なみの13・7℃。このところ”ひき篭り病”にかかっていた僕もやっと外出する気になり、自転車で駒沢公園まで”遠出”した。公園へ行く道の呑川跡の暗渠に植えられた白梅は、すでに満開で、一部は散り始めていた。

昭和39年(1964年)の東京五輪の会場だった駒沢公園だが、戦前はここに9ホールのゴルフコースがあり、自由が丘からキャデイ・バスも出ていた。地価の高騰で昭和8年廃止になり、戦争中は畑として開墾されていた。昭和24年、ここで第4回の国民体育大会が開催されたが、その当時だったと思うが、まだクラブハウスが残っていて海外からの引揚者住宅に使われていた。

昭和30年頃、新婚の僕ら夫婦は休みの日、当時駒沢のゴルフ場跡の一角にあった東映フライヤーズ(現在の日本ハム・ファイターズの前身)のフランチャイズ球場へ二人して試合を見に行った。まだ球場の周辺は畑ばかりで、僕らは”あぜ道”を通って近道した記憶がある。

その駒沢球場が昔どこにあったのかは、東京五輪ですっかり開発されて特定できない。いまある都営の駒沢球場ではない。多分、五輪の記念塔あたりとは思うのだがー。春のような陽気に誘われて、昨日の公園はウイークデイにもかかわらず、ジョギングする人、サイクリングする人、車イスでお年寄りを散歩させる人などさまざま。昔ゴルフ・コースだった面影を残す、コースを隔てた並木のかたわらには、わんちゃん用の「ドッグ・ラン」まであった(写真)。平和な幸せである。