「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      理解できない「大阪都」 「中京都」構想

2011-02-08 07:35:32 | Weblog
愛知の「トリプル投票」で河村たかし氏と大村秀章氏との作戦が見事決まり大勝した。二人の間には将来「中京都」構想があるらしい、橋下徹・大阪府知事も別に「大阪都」構想を持っており、一脈あい通じている。明治以来、中央集権の下で育ってきた、江戸っ子の僕には今一つこの「大阪都」「中京都}構想が解らない。

愛知の「トリプル投票」の勝利は、いろんな政治的波紋を投げている。その一つは有権者が中央の既存政党にソッポを向けたことだ。河村氏は、かっては民主党の国会議員だったが、今回は名古屋ローカルの「減税日本」の公認、大村氏は自民党だったが、これを捨てて無所属で立候補。二人とも既存政党の推薦を受けた候補者を破った。

「大阪都」構想の橋下氏も既存政党ではなく独自の「維新の会」の旗印を掲げている。4月の東京都知事選挙にも既存政党にあきたらない東国原・前宮崎県知事が立候補するらしい。中央の既存政党は一体どうなってしまったのだろうか。一昨年来の民主党の国民への公約違反、迷走ぶりで、すっかり国民は既存政党に愛想をつかしてしまったのだ。しかし、この新しい地方の動きを頭から信じてよいのだろうか。

「大阪都」「中京都」構想は、数年前から言われている「道州制」の一環なのだろうか。愛知県など中部5県の工業生産高はオランダより高いから、十分"独立”しても大丈夫だとの意見もある。先日、ある会合であった九州出身の若い人は、九州独立論をぶっていた。その論拠はシンガポールでさえ独立国ではないかということだった。

中央の政治がこんな調子だから、若い政治家は自分の政治力を試したいのだろうか。僕には困った流行にみえるが。