「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     世界の食糧価格の高騰 日本は大丈夫なのか?

2011-02-06 07:18:37 | Weblog
"二度あることは三度"と俗にいわれるが、先月スペイン協会の会でエルサルバドルのコーヒーを頂戴したが、その前後続けてインドネシア・パプア産のコーヒーとアフリカ・カメルーン産のコ-ヒーを知人から頂戴した。いずれも日本では、なかなか手に入りにくい逸品だ。折からコーヒー豆の価格が高騰しており、日本のメーカーでも今月から市販の袋の容量を小さくしたり、値段をアップするとのこと、大助かりだ。

値上がりといえば、今世界的に食糧価格が高騰しており,これがチュニジアに端を発したエジプトなど中東諸国の政治不安の引き金になっているという。FAO(国連食糧農業機関)発表の1月の世界主要食糧価格指数は、統計を取り始めた1990年以来最高で221(2002年ー04年 100)と上昇している。原因は異常気象による昨夏のロシアの旱魃、今年に入ってからのアメリカの豪雪、オーストラリアの大雨などによるものだ。

日本でもここへ来て砂糖の値段が急騰、ケーキ屋さんが泣いているそうだが、今のところ円高のお陰でまだ直接、一般消費者には影響は出ていない。しかし、中東の政治騒ぎで原油価格が急騰してきており、ガソリンの値段も全国平均1㍑140円近くに上昇してきている。これが、いつ食糧価格に影響してくるかもしれない。

政府は6月までにTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)加盟を決定するとしているが、加盟すると、日本の食糧自給率は13%に落ち込むという試算もある。大丈夫なのかな。今の政府の舵取りがあまりにも頼りないだけに心配だ。